己の意志の弱さと戦いながら細々と小説書いてます、たぶん。

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林原悠

Author:林原悠
林原悠の煩悩世界」管理人

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御堂彰彦『カミオロシ弐 ~人形供養の儀~』

「付喪堂骨董店」の御堂彰彦先生の新作第2巻。伏線残ってるし続きそうだなあと思ったらやっぱり続きました。

本シリーズはホラーと見せかけてミステリ……と見せかけてやっぱりホラーな作品です。八百万の神々を現世に呼び出す「神降ろし」という儀式が題材。

主人公・玖流緋澄(くりゅうひずみ)は子供の頃にこの神降ろしの儀式を行い、以来、「神を信じなくなった」高校生。成績優秀で容姿もいいため人気があるのですが、前述の神降ろしの一件のせいなのか、冷めた反応が多い。表紙や挿絵のデザインはなんというか、悪そうな感じに見えますね。

ただ、双子の弟スナオに対しては過保護なくらいで、男子生徒が「スナオと付き合ってる人がいるのか?」と聞いてきただけでスナオに恋愛感情を持っているのかと疑うほど。

一方のスナオは体が弱く(これが兄の過保護の原因)、大人しいのですが、人懐っこくて友だち付き合いも多く、兄よりよほど世慣れている感があります。

ヒロイン(?)的な位置にいるのが幼馴染みの識読美古都(しきよみみこと)。玖流家の隣にある識読神社の娘で、神降ろしの件があってから緋澄と関わるのを両親に禁じられている様子。……とはいえ、学校や両親の目の届かない所では遠慮なく絡んできます。神降ろしの儀式自体に何か関わっていそうですが、その辺りは現状不明。

表紙や挿絵のデザインでは黒髪ロングの怜悧な美少女。瞳が特徴的で、黒い大きな虹彩の中に猫のような縦長の瞳孔が走っています。何かありそうですね。

第1巻の事件の影響で玖流兄弟が美古都のクラスに編入し、そこへ元クラスメイトの皐月陽子と雛形春香が壊れた人形の供養について相談を持ちかけるところから話は始まります。

曰く、壊れた人形を供養せずに捨てると持ち主の元に帰ってくる、と。ありがちな噂話です。人形ってホラーの定番ですよね。

緋澄が素っ気なく「燃えるゴミに出せ」と切り捨てる一方、神社の娘である美古都は人形供養を取り扱う玉響神社を紹介、陽子たちは早速行ってみると返事をします。

ところが、翌日から陽子の様子が急変、異様に人形に怯えるようになり、とうとうノイローゼになって転落死してしまいます。

呪いなどではなく事故と考えていた緋澄ですが、ある事情で玉響神社の巫女・一香が家に転がり込んだことから更なる事件に巻き込まれていき……。

やけに緋澄に懐いていく一香に嫉妬全開の美古都はなかなかに面白いのですが、緋澄にとっても一香が他人ではなくなったことから悲しい結末を迎えることになります。

第1巻で美古都が緋澄に突きつける問答があります。

「質問。もしも大切な人と他人のどちらかしか助けられない状況に遭ったとしたら、あなたはどちらを取る?」

「大切な人のほうだ」

「質問。もしも大切な人と他人十人のどちらかしか助けられない状況に遭ったとしたら、あなたはどちらを取る?」
「大切な人のほうだ」

「質問。もしも大切な人と他人一万人のどちらかしか助けられない状況に遭ったとしたら、あなたはどちらを取る?」
「大切な人のほうだ」

「最後の質問」

「もしも大切な人と大切な人のどちらかしか助けられない状況に遭ったとしたら、あなたはどちらを取る?」

「より大切な人のほうだ」

清々しいくらいに選べてしまう主人公。これが本作のラストでもキーになってきます。

第1巻では大切な人と他人数名の天秤で迷うことなく大切な人を選びました。本作では大切な人と大切な人を天秤にかけて、束の間の逡巡の後により大切な人を選びました。そして再びの美古都の問い。

「もしも同じくらい大切な人のどちらかしか助けられない状況に遭ったとしたら、あなたはどちらを取る?」

これはイヤな伏線です。我々読者にはその天秤に乗るのが誰と誰なのか、容易に想像できます。そしてどちらかを選ばなければいけない時が必ず来ると。


「……大切な人を忘れてしまったり、恨まずにはいられないことは哀しいことです」

「……生きたいです」

一香ちゃん、ええ子やったなあ。



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