己の意志の弱さと戦いながら細々と小説書いてます、たぶん。

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林原悠

Author:林原悠
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御堂彰彦『“不思議”取り扱います 付喪堂骨董店』

たまには読んだ本の紹介でも。べ、別にネタがないわけじゃないんだからねっ!

で、タイトルにもある通り、御堂彰彦の『“不思議”取り扱います 付喪堂骨董店』(電撃文庫)です。ちなみに作者名は「みどう」ではなく「おどう」と読むようです。

『アンティーク』と呼ばれる不思議アイテムにまつわる短編が1巻に4作収められています。現時点で、私が読了しているのは2巻までなので、今後どうなるかはわかりませんが。

主要登場人物は「付喪堂骨董店~フェイク~」の関係者3名。主人公の来栖刻也(くるすときや)は店のアルバイト、そして同じくアルバイトの舞野咲(まいのさき)、オーナーの摂津都和子(せっつとわこ)です。

刻也は17歳の高校生。一見普通の高校生ですが、実は『アンティーク』絡みで秘密があります。まあ、そこは最初の話ですぐに明かされることなのですが、ネタバレ回避で伏せておきます。

咲は刻也の1歳下の女の子。ですが、学校には通っておらず、店に住み込み。銀色に見える髪にいつも黒服を着ていて、無表情……らしいのだけど、挿絵を見る限りそうは見えませんね。尚、無口なキャラではありません。口数が多いわけでもありませんが、普通にしゃべります。各巻の表紙を飾っている子ですね。

オーナーの都和子さんは使用者を破滅させることの多い『アンティーク』が人手に渡るのを嫌い、その蒐集を行っています。お店に並んでいるのはその過程で掴まされた贋物ばかり。本物は売りません。その割には『アンティーク』を無造作に放置することも多く、それがトラブルの元になることもあるのですが。

それぞれの物語にはキーとなる人物が登場し、その人物と刻也の視点で交互に語られます。

雰囲気としては「世にも奇妙な物語」や「アウターゾーン」に似た感じ。……「アウターゾーン」なんて若い人は知らないんだろうなあ。

登場する『アンティーク』には例えば、偶然を引き起こす能力を持った振り子だったり、書いたことを絶対に忘れないノートだったり、映した世界に完全な静寂をもたらす鏡だったり。こういったアイテムを手にした人が、時に濫用・悪用して身を滅ぼしたり、時に翻弄されたりするのです。

2巻まで共通の構成として、第4章が刻也と咲の視点で進行するラブコメな話になっている点。ちょっと重めの話を読んだ後のデザートみたいな感じでしょうか。

でね、この話の咲の可愛いことといったら……。

第1巻の第4章「プレゼント」は、刻也がうっかり『アンティーク』の財布にバイト代を入れてしまったところから始まります。この財布、その日の稼ぎをその日のうちに使い切らないとお金が消えてしまうという江戸っ子気質の呪いがかかった財布。その日の稼ぎで買った私物も消えてしまうという厄介なオマケ付き。

そこで刻也は一計を案じ、服や時計を買って咲にプレゼントとして渡し、後日、『アンティーク』の効力が消えてから回収して換金することにしました。刻也は最初の「プレゼント」の際に咲にそのことをちゃんと説明するのですが、突然のことに驚いた咲はそれを聞き逃してしまい……。

第2巻の第4章「化粧」は、置きっ放しになっていた『アンティーク』のカメラを咲が使ってしまうのが始まり。時間の経過を写すカメラで自分を映してしまうのですが、そこに写った自分の姿は皺だらけの姿になっていました。刻也から16年後が写る設定になっていたと聞いた咲は、肌の手入れと化粧に挑戦します。ところがここでも刻也と咲の行き違いが発生。

他の話では無愛想に描かれていてカラーイラストでもクールそうな印象を受ける咲が、視点キャラとして内面の心情を記述されることで、そのギャップが引き立つのです。そこに描かれる咲は、どう見ても天然です。

普段黒しか着ない咲が、突然プレゼント、それもピンクの可愛らしい服などを渡されてこれはどういう意味なのかと悩んだり(実際には、間違っても咲が着そうにない服という基準で選んだもの)、連日のプレゼントに「お礼」として刻也に食事やお弁当を作ったりするんですよ。

化粧を刻也に褒められて嬉しくなってしまった後、美容院の店員に褒められてもさっきみたいに嬉しく感じないのは、刻也に一度褒められたくらいで褒められ慣れてしまったからだ、などと考えてしまうわけです。お前、それはギャグで言っているのか?

こういうのがこれでもかってくらい詰め込まれていて、もうお前ら付き合っちゃえよと言いたい。この作者はこういう話のほうが得意なのかもしれません。

恋愛感情まではまだ持っていないようですが、刻也もシリアス話で火の中に取り残された咲を助けに行こうとして「君まで死んだら元も子もないだろう」と警備員に制止されても「あいつが死んでも元も子もないんだよ!」と即座に返すなど、少なくとも自分と同じくらいに大切に思っていることは間違いないようです。

そんなわけで、「『アンティーク』を使って罪を犯している」と言う咲の秘密も気になりますが、それと同じくらい咲と刻也のラブコメ展開も気になる『付喪堂骨董店』でした。

要約すると、咲が可愛すぎて……死にます。



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