己の意志の弱さと戦いながら細々と小説書いてます、たぶん。

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プロフィール

林原悠

Author:林原悠
林原悠の煩悩世界」管理人

ネットの片隅の小説書き
趣味:フルート、アニメ、ゲーム
オータムリーフ管弦楽団所属

PSO2(IDネーム:林原悠)
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【連載小説】墜落天使レーナ(第35回)

前回分最初から目次

「そうなのです。朝ご飯まで用意して起こしに行ったのに怒鳴られたのですよ」
「悪いお姉ちゃんだねえ。こんなけなげで可愛い子をいじめるなんて。わあ、レーナちゃんの髪ってさらさらで気持ちいい」
 そう言いながら和がレーナの頭を撫でる。レーナもまるで子猫のような気持ちよさそうに目を細めている。さすが悪魔と言うべきか、すっかり和の心を掴んでしまったようだ。
「私が一方的に悪いみたいな言い方しないで。そもそもレーナが無断で寝室に入ってきたんだから」
「それくらいいいじゃないの。レーナちゃんが男の子だったらいろいろと問題かもしれないけどさ」
「笑えない冗談ね。もしそうだったら今すぐ叩き出してるわ」
 羽卯の言葉が部屋の温度を下げる。その口調は冷ややかで少し強張っていた。
「ごめんごめん。失言だったね」
 和がすぐさま申し訳なさそうに頭を下げた。羽卯の男嫌いを忘れていたわけではないのだろうが、和は時々試すようにこういう発言をすることがある。
「気にしないで。ちょっと嫌なことを思い出しただけだから」
 羽卯はそう言ってレーナを軽く睨んだ。羽卯が思い出したのは、浜辺で男に変身したレーナに擦り寄られたことだったのだが、それを和に話すわけにはいかなかった。レーナ本人は自分の素性を知られてもまったく気にしないらしいが、羽卯としてはたとえ和であっても知られたくないことではあった。
「すぐ支度してくるから、これ以上レーナにあることないこと喋るんじゃないわよ」
「はいはい」
 和の生返事を背に受けながら羽卯は洗面所へと向かった。和のことだから、本当に言ってはいけないことをぺらぺら喋ったりはしないのだろうけれど、割とどうでもいいことの中にもあまりレーナに知られたくないことはたくさんあった。
 数分後。
「では、行ってらっしゃいませ、羽卯姉さま」
「行ってくるわ。留守番よろしく」
 玄関まで見送りに出て手を振るレーナに、羽卯は「留守番」を強調して告げた。
「はい、お任せなのですよ」
 朗らかなレーナの微笑みが何故か不安を誘うのは何故だろうか。
「……まあいいわ」
 羽卯は和と連れだって部屋を後にした。

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人事院首脳ポストは 「マスコミOB指定席」だった(J-CASTニュース)
ティエリア風に言うなら、「見つけたぞ、日本の歪みを」ってところでしょうか。

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