己の意志の弱さと戦いながら細々と小説書いてます、たぶん。

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プロフィール

林原悠

Author:林原悠
林原悠の煩悩世界」管理人

ネットの片隅の小説書き
趣味:フルート、アニメ、ゲーム
オータムリーフ管弦楽団所属

PSO2(IDネーム:林原悠)
●Ship4
 スセリ、ユーイ
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●Ship3
 レーナ

FF14
●Gungnir
 Huey Chandubois
●Garuda
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【連載小説】墜落天使レーナ(第23回)

前回分を読む最初から読む

 携帯電話からオルゴール・アレンジの「アヴェ・ヴェルム・コルプス」が流れてきた。羽卯はベッドの中からもぞもぞと手を伸ばし、ベッドサイドの携帯電話を取る。
「もしもし」
『羽卯、もしかして今起きたの? もうすぐ講義始まっちゃうよ』
 久那和(くなやまと)の慌ただしい声が羽卯の寝起きの耳に飛び込んできた。ああ、昨日は目覚ましかけずに寝てしまったのかと思い出す。
「私、一限の講義は取ってないわよ」
 半分寝ぼけた声で羽卯が答えると、受話器の向こうの和は溜息を漏らした後、呆れたように言った。
「違う。二限よ。今何時だと思ってんの? もうすぐ十時半」
 羽卯はベッドサイドの時計を取り上げ、目を細めて覗き込んだ。確かに和の言う通りだ。
「んー、今日は気分が優れないから休むわ」
 時計を戻しながら羽卯が答えると、受話器の向こうの和はさっきよりも深い溜息の後、いつもの小言を始めた。
『またそんなこと言って。ちゃんと出ておかないと、いざって時に休めなくなるよ』
「わかったわかった。来週はちゃんと出るわ。じゃあね」
『あ、ちょっと、羽卯……』
 プツン。ボタンを押して通話を終了させ、ついでに電源まで切ってしまう。
 携帯電話を無造作に掛け布団の上に投げ出し、天井を見上げた。眼鏡を通さないぼんやりとした視界に、いつもと変わらない真っ白な天井が映っていた。
 昨日、レーナが出ていった後、夕食を食べる気もなくなった羽卯はそのままベッドに潜り込んでしまった。情けないことに不貞寝だ。
 痛い所を突かれたとは思っていた。本当は芽生のことが好きなんじゃないかと問われればやはりノーと答えるのだろうけれど、芽生に不当な仕打ちをしているという自覚はある。だからと言って、知り合ったばかりの年下の少女、少なくとも見た目は年下の少女に指摘されて、素直に頷けるものでもなかった。
 そう言えば、レーナはどこで夜を過ごしたのだろうか。
 ふとそんなことを思い浮かべてから、羽卯はぶんぶんと首を振ってその思考自体をなかったことにしてしまおうとした。自分には関係のないことだ。
 掛け布団を引き上げ、もう一度眠ろうと試みる。
 しかし、再び電話が鳴り出した。今度はリビングに置いてある固定電話の着信だ。

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