己の意志の弱さと戦いながら細々と小説書いてます、たぶん。

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プロフィール

林原悠

Author:林原悠
林原悠の煩悩世界」管理人

ネットの片隅の小説書き
趣味:フルート、アニメ、ゲーム
オータムリーフ管弦楽団所属

PSO2(IDネーム:林原悠)
●Ship4
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●Ship3
 レーナ

FF14
●Gungnir
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【連載小説】墜落天使レーナ(第21回)

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「私と芽生は血がつながってるって言ったの。芽生は父の実子なのよ。芽生は父とあの女の間にできた子供よ。二人とも私や芽生には隠してるつもりみたいだけど、態度を見ていればすぐにわかるわ。それに芽生なんて名前、私の名前と同じセンスだもの。父がつけたとしか思えないわ。」
 法律上は義理の姉妹に過ぎないけれど、実際には血のつながった異母姉妹。それが羽卯と芽生の関係だった。
「では実の姉妹なのですか。だったら尚更……」
「母が亡くなったのは六年前、芽生はもうすぐ十二歳。俗世間に疎い元天使さまでも、これがどういうことかわかるわよね?」
 羽卯は自分の弱さを自嘲する代わりに皮肉を滲ませて付け加えた。
 今日会ったばかりのレーナに、どうしてこんなことまで話してしまったのか、自分でもわからなかった。同情が欲しいわけではなかった。芽生を突き放す理由なんて、誰にわかってもらう必要もないはずだった。
「……」
 かける言葉が見つからないのか、レーナは黙ってリビングの入り口に突っ立っている。
「つまりそういうことよ」
 話はこれで終わり、そんな口調で言うと羽卯はティーポットを持って立ち上がった。しかし、心にかかった靄は晴れなかった。
 羽卯が父を嫌っている理由もそこにあった。間接的にでも母を死に追いやった父とあの女が許せなかったのだ。そしてその二人の娘である芽生も。
 生まれてきたこと自体が芽生の罪であるかのように、突き放して態度で責め続けるのが不当な仕打ちであることくらいは、わかっているつもりだ。それでも、黙って耐えている芽生の姿を見ると余計に苛立ちが増した。まるで自分のせいで羽卯が須藤家に居場所を失ったと責任を感じているような申し訳なさそうな態度に、羽卯は無用の憐憫を受けているようで堪らなかったのだ。
「……それでも私は姉さまに芽生ちゃんと仲良くして欲しいのです」
 ようやくレーナが発した言葉は、羽卯の意に反して話を続けようとするものだった。
「今度はアールグレイを淹れるわね。母さんが好きだったの」
 羽卯はレーナの言葉など聞こえなかったふりをしてポットを濯ぎ、三角コーナーに水と一緒にシロニバリの葉を捨てた。

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