己の意志の弱さと戦いながら細々と小説書いてます、たぶん。

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プロフィール

林原悠

Author:林原悠
林原悠の煩悩世界」管理人

ネットの片隅の小説書き
趣味:フルート、アニメ、ゲーム
オータムリーフ管弦楽団所属

PSO2(IDネーム:林原悠)
●Ship4
 スセリ、ユーイ
 ミコト、オトタチバナ
●Ship3
 レーナ

FF14
●Gungnir
 Huey Chandubois
●Garuda
 Hugh Woodfield

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【連載小説】墜落天使レーナ(第20回)

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「ごめんなさい、急に押しかけてきたりして。わたし、もう帰るね。お茶、ごちそうさまでした。おいしかったよ」
 そう言って立ち上がると、芽生はそのままリビングから玄関のほうへ出ていった。
「姉さま」
 レーナが急かすような声で呼びかけるが、羽卯はリビングの入り口から顔を背けたまま振り返ろうとはしなかった。
「お見送りしてくるのです」
 そう言い残してレーナの足音がとことこと遠ざかっていく。
 ドアの閉まる音が聞こえても羽卯はその場に立ち尽くしていた。自分一人になったリビングルームがいつになく寒々しく感じられた。
「……バカバカしい。ずっとそうだったじゃない」
 羽卯はソファに勢いよく体を預けると、ティーポットに残っていた紅茶を無造作にカップに注ぎ、一口飲んだ。味の出過ぎたシロニバリはとっくに冷めていて、苦くて渋かった。羽卯は小さく顔をしかめ、おもむろにテーブルからミルクピッチャーを取ってカップに注ぐ。
 赤というには濃い色の紅茶にミルクが広がっていく様を無心に眺めていると、玄関のドアが開いてレーナが戻ってきた。どこまで見送ってきたのか知らないが、オートロックのエントランスから外には出なかったのだろうか。
 あるいは、と考えた。羽卯の濡れた服を一瞬で乾かしてみせたレーナだ。マンションのロックを解除するくらいは何でもないのかもしれない。
リビングにレーナが入ってくる。羽卯は白い渦を巻くティーカップの中身を見つめたまま、短く言った。
「戻ってきたの?」
 レーナは何も答えない。
「あなたも飲む? 淹れ直すわよ」
 空になったティーポットを掲げて尋ねるが、レーナはそれには答えずに咎めるような口調で言った。
「羽卯姉さまは芽生ちゃんに冷たいのです。妹さんなのでしょう?」
「義理の、ね。父親の再婚相手の連れ子って言ったでしょう」
「血がつながっていなくても妹さんなのです。仲良くしなくてはダメなのですよ」
「血ならつながってるわ」
「はい?」
 羽卯が抑揚のない声で呟くと、レーナは呆気に取られて聞き返した。

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