己の意志の弱さと戦いながら細々と小説書いてます、たぶん。

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プロフィール

林原悠

Author:林原悠
林原悠の煩悩世界」管理人

ネットの片隅の小説書き
趣味:フルート、アニメ、ゲーム
オータムリーフ管弦楽団所属

PSO2(IDネーム:林原悠)
●Ship4
 スセリ、ユーイ
 ミコト、オトタチバナ
●Ship3
 レーナ

FF14
●Gungnir
 Huey Chandubois
●Garuda
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【連載小説】墜落天使レーナ(第16回)

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 そんな羽卯の葛藤を見透かしたのか、レーナは小さく溜息をつくとインターホンの「解錠」ボタンを押した。
 モニターに映る芽生の反応に目を向けることなく、羽卯は呟いた。
「使い方を知ってるとは思わなかったわ」
 レーナはチャイムが鳴った後、迷うことなくインターホンの「応答」ボタンを押して対応していた。レーナが最後に地上に降りてきたのがいつかはわからないが、何となく機械類の扱い方は知らないのではないかと想像していたのだ。
「堕天使の直感を甘く見てはいけないのです。これくらいは見ればわかるのですよ」
「……そう」
 実際のところ、どうでもいい会話だった。エントランスを開けてしまった以上、芽生を部屋に迎え入れなくてはいけない。それまでの時間をとりとめのない会話でつなぎたかったに過ぎない。
「羽卯姉さま」
「何?」
 手持ち無沙汰に壁にもたれかかりながらレーナの呼びかけに応える。
「あの方は姉さまの妹さんなのですか?」
 ズキンとした痛みが胸の中に走った。何も知らないはずのレーナの問いかけが、羽卯を責めているように聞こえる。
「……義理のね。父の再婚相手の連れ子なの」
 間違ってはいないが、自分でも狡い返答だと思う。実際のところはそれだけの関係でもないことを羽卯は知っているのだ。しかし、それを言ってしまうのは躊躇われた。
「ではもう少し優しくしてあげるといいのです。さっきのは少し冷たいのですよ」
 知ったようなことを言う。説教じみたレーナの発言に羽卯は皮肉な口調で返した。
「悪魔を名乗ってる割にはずいぶんと人がいいのね」
「悪魔だから人の不幸を望んでいると思われては心外なのです」
 負けじと反論するレーナは羽卯が初めて見る真剣な表情で、思わず気圧されてしまった。そのせいだろう。苛立ちに任せて口が動いていた。
「ただの連れ子じゃないのよ。あの子は……」
 言わないつもりだった事実を口にしかけたところでもう一度チャイムが鳴った。今度はドアの前から鳴らしたものだった。
「はいはーい」
 動こうとしない羽卯の代わりにレーナが笑顔でドアを開ける。一瞬、今のうちにさっきのペンタグラムとやらを元に戻してしまおうかと思った。

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