己の意志の弱さと戦いながら細々と小説書いてます、たぶん。

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プロフィール

林原悠

Author:林原悠
林原悠の煩悩世界」管理人

ネットの片隅の小説書き
趣味:フルート、アニメ、ゲーム
オータムリーフ管弦楽団所属

PSO2(IDネーム:林原悠)
●Ship4
 スセリ、ユーイ
 ミコト、オトタチバナ
●Ship3
 レーナ

FF14
●Gungnir
 Huey Chandubois
●Garuda
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【連載小説】墜落天使レーナ(第14回)

前回分を読む最初から読む

 狭い廊下を通ってレーナをリビングに案内しながら羽卯が尋ねた。
「今の、いったい何だったの?」
 レーナは後ろをついて来ながらなんでもないことのように答えた。
「水晶の並び方がペンタグラムになっていたのです。部屋の入り口に結界ができて入れなくなっていました」
 それはもったいないことをしたと思わないでもない羽卯だったが、ここで入室を拒むくらいならそもそも連れてこないから、羽卯はただからかうように言うに留めた。
「ふうん。じゃ、元に戻しておけばレーナを閉め出すこともできるわけね」
「姉さまは意地悪です」
 顔を見なくてもレーナが頬を膨らませて拗ねた表情をしているのがわかる。もっとも、それとて演技に過ぎないのかもしれないが。しかし、そんな考えをおくびにも出さず、羽卯は立ち止まって言った。
「その『姉さま』はやめにしない? あなたのほうがずっと年上でしょう?」
 すかさずレーナはこう切り返してきた。
「やはりご主人様のほうがお好みですか?」
「……姉さまでいいわ」
 一応、親戚って設定になってるわけだし、羽卯は心の中で溜息をつきながらそう付け加え、リビングに入った。レーナも後に続く。
 大学入学をきっかけに父の家を出ることに決めた羽卯に母の実家が用意してくれた2LDKのマンションは、一人暮らしの女子大生には少し立派すぎる気もしたが、大学や駅にも近く、居心地もよくて気に入っていた。
「私は夕食の準備をするから、適当に座ってなさい。あ、悪魔ってご飯は食べるの?」
 羽卯は上着をソファに無造作に投げると、リビングと向かい合ったキッチンに入った。
「天使は地上の物は口にしないのです。悪魔も元は天使ですから食事は必要ではないのですが、よろしければ頂きたいのです。これも堕天使としての一歩なのです」
 ぺこんとソファに座ってキッチンを振り返った姿勢でレーナが答えた。まるで不良気取りの子供が酒や煙草にでも手を出すかのような口ぶりだ。実際、人間の食べ物は天使にとってはそういうものなのかもしれない。
「そう、じゃあ付き合いなさい。大した物は作れないけど」
 止めるべきかと一瞬だけ躊躇したが、自分には関係ないと思い直す。子供の非行を目撃したって止めるつもりなどないのに、天使の堕落を止める義理などありはしない。

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FC2ブログのコミュニティ企画でクロト様にレーナの絵を描いていただきました。素敵な絵に林原感激です。どうもありがとうございます。

レーナ


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