己の意志の弱さと戦いながら細々と小説書いてます、たぶん。

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プロフィール

林原悠

Author:林原悠
林原悠の煩悩世界」管理人

ネットの片隅の小説書き
趣味:フルート、アニメ、ゲーム
オータムリーフ管弦楽団所属

PSO2(IDネーム:林原悠)
●Ship4
 スセリ、ユーイ
 ミコト、オトタチバナ
●Ship3
 レーナ

FF14
●Gungnir
 Huey Chandubois
●Garuda
 Hugh Woodfield

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【連載小説】墜落天使レーナ(第13回)

前回分を読む最初から読む

 大学から五分ほど歩くと羽卯の住むマンションに到着した。五階建てのマンションを見上げてレーナが感心したように呟いた。
「羽卯姉さまはお城にお住みなのですか?」
 その反応がおかしくてつい笑ってしまう。しばらく地上に来ていないと言っていたが、それも十年や二十年ぶりというレベルではないのだろう。
 レーナは笑われたのが心外だと言わんばかりに頬を膨らませてみせたが、羽卯はそれを軽く流すことにした。
「百年やそこらご無沙汰してたってアパルトマンくらい知ってるでしょ? 日本ではマンションって呼ぶのよ」
 百年やそこら、だって。羽卯は自分の常識からかけ離れた発言が馬鹿らしくなったが、目の前のレーナは納得した様子だ。
「ああ、そう言えばそんな住宅があったのです。思い出しました」
 オートロックの自動ドアを鍵で開けて中に入る。一応、郵便受けを覗いてみるが、広告のチラシしか入っていない。「売り主募集」なんて大きく書かれた不動産業者のチラシだった。このマンションは気に入っているし、そもそも羽卯の部屋の所有者は母の実家だ。勝手にどうこうしていいものでもない。
 チラシを適当に丸めて備え付けのゴミ箱に放り込んだ後、廊下を中程まで進み、階段を上がって三階へ。そこから突き当たりまで進めば羽卯の部屋だ。
 エントランスで取り出したままの鍵をドアに差し込んで解錠する間、レーナは後ろで大人しく待っていた。
 ドアを開けて中に入る際、羽卯は確認するようにレーナを振り返って言った。
「入って構わないけど、私の前でまた男なんかに化けたら叩き出すからね。それだけは覚えておきなさい」
「ええ、よく承知しているのです」
 レーナは本気か演技か、やけに神妙な顔をして頷いた。
「靴はそこに脱いで。日本じゃそういう決まりだから……って、どうしたの?」
 いつまでもドアから中に入ってこようとしないレーナを訝しがって尋ねると、困ったような顔で靴箱の上に並んだ水晶細工を指差した。叔父の海外土産だ。
「申し訳ないのですが、どれでも構わないので少し位置をずらしていただけませんか?」
「……? 構わないわよ」
 羽卯は言われた通りに水晶細工の一つを一センチほど移動させた。
「ありがとうございます。これで入れるのです」
 レーナは嬉しそうに言って玄関に入り、靴を脱いで上がり込んだ。

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