己の意志の弱さと戦いながら細々と小説書いてます、たぶん。

Prev  «  [ 2017/08 ]   1  2  3  4  5  6  7  8  9  10  11  12  13  14  15  16  17  18  19  20  21  22  23  24  25  26  27  28  29  30  31  » Next
プロフィール

林原悠

Author:林原悠
林原悠の煩悩世界」管理人

ネットの片隅の小説書き
趣味:フルート、アニメ、ゲーム
オータムリーフ管弦楽団所属

PSO2(IDネーム:林原悠)
●Ship4
 スセリ、ユーイ
 ミコト、オトタチバナ
●Ship3
 レーナ

FF14
●Gungnir
 Huey Chandubois
●Garuda
 Hugh Woodfield

うちの子描いて
Twitter
mixi
外国人参政権反対!

連載小説 一覧

カテゴリー
PR

Flowers夏篇

ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

RSSフィード

【連載小説】墜落天使レーナ(第11回)

前回分を読む最初から読む

「……親戚。そう、親戚よ。たまたま日本に遊びに来てるだけのただの親戚。この子ったら、変な日本語ばっかり覚えるんだから。あと、ドラッグはフランスでも立派に違法だから。オランダ辺りと一緒にしないで」
 苦し紛れに羽卯の口からこぼれた言葉は、無難と言えば無難なごまかし方だった。
 羽卯の母方の祖母はフランス人なので、外国人の親戚がいることには何の不思議もない。外国から短期間来日した親戚なら、二度と三人の前に姿を現さなくても不審がられることはないだろう。
「へえ、名前は何ていうの?」
 美鈴が興味津々といった表情で眼を輝かせながら尋ねるが、そんなこと考えてもいなかった羽卯は言葉に詰まってしまう。
「え? 名前……ああ、名前ね。えっと……エレーヌ! そう、エレーヌ・ヴァランタンっていうのよ」
 三人の目の前で本人に名前を聞くわけにもいかないから、咄嗟に思いついた名前を挙げておいた。ちなみにヴァランタンというのは祖母の実家の姓だ。
 すると、自称悪魔改めエレーヌ(仮)は羽卯のほうを振り返ってニヤリと笑い、三人に聞こえないくらいの小声でそっと言った。
「では、そういうことにしておくのです。羽卯姉さま」
 その時になって、羽卯は自分が地雷を踏んだのではないかと不安になった。少女がとっととよその街なり国なりに出ていってくれればいいのだろうけれど、この街に残ってうろうろされたら、三人の誰かと鉢合わせする可能性もあるではないか。
「へえ、エレーヌちゃんっていうんだ」
「はい、羽卯姉さまにはレーナと呼んでいただいています」
「そうなんだ。じゃあ、わたしたちもレーナちゃんって呼ぶね」
「どこに泊まってんの?」
「羽卯姉さまのおうちにお世話になっています」
 こら待て。羽卯が後手に回っているうちにどんどん事実が捏造されていく。いっそのこと、最初に祖母の家に泊まっているとでもでっち上げておけばよかったのかもしれないが、それも後の祭り。
「ところでさ、レーナちゃんって今いくつ?」
 不意に美鈴がそんなことを尋ねた。
「ええっと、私はですね……」
 まずい。レーナは元天使なのだから何百年、何千年と生きていそうだが、そんなこと平然と口にされたらまたしてもあらぬ誤解を招く、おもにドラッグ関連で。

次へ

20歳男「泣いていた女児に話聞くと『おばあちゃん家に行きたい』と…」…車で移動中、交番で祖母宅尋ねたら誘拐で逮捕
「地獄少女」にこんな話があった気が。車に乗せたのは少し軽率な気がしますが、困っている人を見てもスルーしろという時代なんでしょうね。

関連記事
スポンサーサイト

テーマ : 自作連載小説
ジャンル : 小説・文学

C

omment


T

rackback

この記事のトラックバックURL

http://woodfield.blog21.fc2.com/tb.php/588-aede60b6


あぷろーず!

拍手ボタンです
ショートショートありマス
ブログ検索
カレンダー(月別)
07 ≪│2017/08│≫ 09
- - 1 2 3 4 5
6 7 8 9 10 11 12
13 14 15 16 17 18 19
20 21 22 23 24 25 26
27 28 29 30 31 - -
リンク
ブログ・日記中心のリンク集
PR


キャラアニ.com

株取引

最近のコメント
最近のトラックバック