己の意志の弱さと戦いながら細々と小説書いてます、たぶん。

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プロフィール

林原悠

Author:林原悠
林原悠の煩悩世界」管理人

ネットの片隅の小説書き
趣味:フルート、アニメ、ゲーム
オータムリーフ管弦楽団所属

PSO2(IDネーム:林原悠)
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 スセリ、ユーイ
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 レーナ

FF14
●Gungnir
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●Garuda
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【連載小説】墜落天使レーナ(第7回)

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「ふむ、やはりこちらのほうがお好みなのではないですか」
 それから砂浜に座り込んだままの羽卯の傍らまでやって来て、顔をまじまじと覗き込んだ。羽卯も今度は拒否反応を示さなかった。ただ、人形のような整った顔に見つめられて、少し照れて赤くなっただけだった。
「あなたの目はとてもきれいなのです」
「な、何を言ってるの。あなたのほうがずっときれいじゃない」
 実際、羽卯のヘーゼルの目をきれいだと言ってくれる人は少なからずいたけれど、目の前に迫っている宝石のような瞳に比べれば人よりちょっと色素が薄いだけのありふれた目でしかない。
「そういうことを言っているのではないのですよ」
 自称堕天使はそう呟き、羽卯の目を飽きる様子もなく見つめていたが、やがてすっと立ち上がると、決意に満ちた目で羽卯を見下ろした。
「決めたのです!」
 少女はびしっと羽卯を指差して声高に宣言した。
「必ずあなたの魂を頂くのです!」
 いったい何が彼女の闘争心に火をつけてしまったのだろうか。羽卯は、自分がとてつもなく厄介なことに巻き込まれた気がして仕方がなかった。
 脱力感を堪えながら何とか立ち上がった羽卯に、少女は目を輝かせて尋ねた。
「まずはお名前から聞かせていただくのです」
「はあ……。あなたとはこれ以上関わり合いになるつもりはないの。だから名前なんて教えても無駄」
 羽卯が溜息混じりに突っぱねると、少女は頬をぷいっと膨らませた。拗ねた表情さえもこの世のものとは思えないほど可愛いのが小憎らしい。実際、この世のものではないのだろうけれど。
「む、ではこっちで勝手に調べるのです。天界のデータベースを舐めるなですよ」
 そう言うなり少女は両の掌を合わせて空を見上げ、なにやらぶつぶつ呟いている。祈りを捧げる天使と見れば絵になる姿と言えなくもないけれど、正直、その姿はちょっとばかし痛々しかった。
「……アクセスできなかったのです」
 またも砂浜にがっくりと両手両膝をついて項垂れる少女。パソコンじゃあるまいし。
 気の毒に思わないでもないが、先ほどの教訓を生かして今のうちに退散しよう。そう考えて羽卯が浜辺に背を向けた時だった。

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