己の意志の弱さと戦いながら細々と小説書いてます、たぶん。

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プロフィール

林原悠

Author:林原悠
林原悠の煩悩世界」管理人

ネットの片隅の小説書き
趣味:フルート、アニメ、ゲーム
オータムリーフ管弦楽団所属

PSO2(IDネーム:林原悠)
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FF14
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【連載小説】「鬼さん此方」エピローグ(その2)

前回分はこちら

「室見さん、いつからいたの?」
 室見涼子はむっと顔をしかめた。
「ずいぶんと失礼なことを言うのね。私は最初からお嬢様の後ろに控えておりました。気づきもしないなんて。……何よ、人をじろじろ見て」
「えっと、室見さんの着物は見たことなかったから気づかなくてさ。ごめん」
 航太郎が言った通り、涼子は鮮やかな露草色の振袖を着ていた。
「私は学校以外ではいつも着物です。むろん、このような分不相応な着物はめったに着ないけれど」
 和水も涼子も普段から家では着物だとは聞いていたが、今まで制服姿の涼子しか見たことがなかった航太郎にとっては、振袖を着た涼子など想像できなかった。
「私がお選びしたのですよ。涼子さんには明るい色がお似合いになると思いませんか?」
 和水の言葉通り、涼子の振袖は鮮やかな露草色のものだった。
「確かに似合ってる。さすが和水さんだね。」
 航太郎がそう感想を述べると、涼子はますます表情を険しくした。
「航太郎君、そういう時はちゃんと本人を褒めてあげないと、涼子ちゃんが機嫌を損ねるのも無理ないよ」
 後ろからダメ出しを受けて振り返ると、咲季が笑顔でこちらを見ていた。その後ろに桂子と橋本もいる。
「どうせ天神には藤崎しか見えてなかったんだろ」
 橋本がそう言って茶化す。図星を突かれた航太郎がおたおたしている間に、咲季たちは和水や涼子と新年の挨拶を交わしていく。
「航太郎さん、参りましょう」
 呼びかけられて航太郎は我に返った。見れば、一、二段上から和水が右手を差し出していた。咲季たちは既に石段を登っている。航太郎は少し照れながら和水の右手を取った。
「お正月までに治ってよかったよね」
 航太郎が言うと、和水は何のことかと少し考えた後で微笑んだ。
「ええ、航太郎さんも」
 海辺での一件の時、和水は右肩を脱臼していたらしくしばらく三角巾で腕を吊っていたし、航太郎は両手とも骨にひびが入っていたり、打撲があったりで包帯を巻いていたから、咲季たちには大ゲンカでもしたのかと問い詰められてごまかすのに一苦労だった。
 実際、和水の肩を殴って負傷させたのが航太郎なのは間違っていないから、堂々と否定することもできなかったのだ。

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