己の意志の弱さと戦いながら細々と小説書いてます、たぶん。

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林原悠

Author:林原悠
林原悠の煩悩世界」管理人

ネットの片隅の小説書き
趣味:フルート、アニメ、ゲーム
オータムリーフ管弦楽団所属

PSO2(IDネーム:林原悠)
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 スセリ、ユーイ
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 レーナ

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【連載小説】「鬼さん此方」第9章(その22)

前回分はこちら

「和水! 航太郎!」
 志麻が駆け寄って声をかけるが、航太郎だけでなく和水も一気に緊張の糸が切れたのだろう、二人は折り重なったまま気を失っていた。
 いや、この表情はむしろ眠っていると言ったほうがいいのかもしれない。志麻はそんなことを考えながら安堵の溜息をついた。
「まったく、幸せそうな顔しちゃって」
 志麻は苦笑しながら屈み込むと、和水の頬を濡らす涙を人差し指でそっと拭った。
「二人とも無事か」
 旅人が、砂浜に落ちた木刀を回収しつつ歩み寄ってきた。
「お疲れさん。無事……って言っていいのかどうかは知らないけど、今は眠ってるよ」
志麻はゆっくりと立ち上がりながら旅人の問いに答える。
「そうか」
 無愛想に答える旅人だったが、表情は穏やかに綻んでいた。
「やっと、助けることができた」
 不意に志麻がぽつりと呟いた。
「あの頃はあたしも和水も力が足りなかったから。……そうだ、後で話す約束だったっけ」
 と、思い出したように手を打つ。
「あたしも後で知ったことなんだけど、梓紗の母親は父親と同郷でね、鬼の家の出だったんだよ」
 旅人は顔を上げて志麻をまじまじと見つめた。初耳、という表情だった。
「旅人も知っている通り宮前家は守人の家系、鬼族の娘と結ばれることは許されない。だから梓紗の両親は宮前家ゆかりの土地を離れて駆け落ち同然にこの街に来たんだよ。梓紗が休みの度に君たちの村を訪れたのも、両親の故郷には戻れなかったからだろうね」
「……」
「あたしたちは未熟だったから、梓紗に鬼の血が流れていることにはまったく気がつかなかった。梓紗自身も知らなかったのかもしれない。もし知っていたとしたら、きっと辛かったんじゃないかな。だって、梓紗は本当に君のことが好きだったんだと思うから」

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