己の意志の弱さと戦いながら細々と小説書いてます、たぶん。

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林原悠

Author:林原悠
林原悠の煩悩世界」管理人

ネットの片隅の小説書き
趣味:フルート、アニメ、ゲーム
オータムリーフ管弦楽団所属

PSO2(IDネーム:林原悠)
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【連載小説】「鬼さん此方」第9章(その19)

前回分はこちら

 まさしく手加減なしの力で木刀などを殴りつけていては皮膚も裂ける。
 和水がそんな航太郎の状態を目にしてしまったのは不運としか言いようがなかった。直後に迫った攻撃を、和水は薙刀で受けるのを躊躇ってしまったのだ。結果、受け損なった拳は和水の右肩を直撃した。
「ああっ!」
 その衝撃に和水の体が後方の砂浜に叩きつけられた。更にそこに航太郎の追撃が迫る。
「させるかっ!」
 そこへ旅人が横合いから木刀を横薙ぎに打ちかかり、そのまま体ごとぶつかっていった。航太郎と旅人は縺れるように砂浜を転がっていく。
「……っ」
 息を飲む音が聞こえ、志麻の祝詞が途切れた。
「続けろっ!」
 航太郎よりも先に起き上がった旅人が一喝し、航太郎と和水の間に立ちはだかった。
「……内外清浄とは 家内三寳大荒神を 清め」
 一拍の後に志麻が奏上を再開した。
「バカか、目の前で戦っている相手の傷を見て防御を躊躇うなんて」
 背後で呻きながら身を起こした和水に容赦のない言葉をぶつけた。
「航太郎さんは……敵ではございません」
「それでも、手を抜けばお前が殺されることに変わりはないんだぞ」
「……」
 正論だった。和水は言い返す言葉もなく黙り込む。その沈黙を承知と受け取ったのか、旅人は航太郎を見据えながら言った。
「死ぬよりはマシだからな。多少の怪我は我慢してもらうさ。場合によっては、腕や足の一本くらいは折ってでも……」
「六根清浄とは 其身其體の穢れを」
 少しずつ清浄な空気が結界内に満ちていくのが旅人にもわかった。祝詞は佳境に入っている。もう少し持ち堪えればいい。
「動けるか?」
 航太郎から目を逸らさずに尋ねた。
「は、はい……」
 しかし、和水は小さく呻いて、持ち上げようとした薙刀を取り落とした。打撃を受けた右肩に焼けるような激痛が走った。右手に力が入らない。

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私は善光寺の決断を支持します。そして、長野市が善光寺の意志を正しく反映した決定を下すことを望みます。
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