己の意志の弱さと戦いながら細々と小説書いてます、たぶん。

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プロフィール

林原悠

Author:林原悠
林原悠の煩悩世界」管理人

ネットの片隅の小説書き
趣味:フルート、アニメ、ゲーム
オータムリーフ管弦楽団所属

PSO2(IDネーム:林原悠)
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【連載小説】「鬼さん此方」第9章(その17)

前回分はこちら

 和水が戻ってきて志麻の傍らに立ち、薙刀を構えて航太郎を見つめた。
「航太郎さんはこの命に代えてもお助けいたします」
 決意を込めた和水の言葉に、志麻はゆっくり首を振って諭すように言った。
「和水、そういう考えはダメだよ。航太郎が助かっても、代わりに和水が無事じゃなければ三年前のあたしたちと同じ気持ちを航太郎に味わわせるだけだからね」
 和水は、最初のうちは志麻に窘められて戸惑いの色を浮かべていたが、最後まで聞いてこくりと頷いた。
「あんたも文句はないね?」
 右隣に立った旅人に志麻が声をかけた。旅人は小さく頭(かぶり)を振って答える。
「安心しろ。後ろから不意打ちなど、そんな卑怯な真似はしない」
「そうじゃなくて。あんたにも無事でいてもらわなきゃ困るってことだよ」
 旅人は軽く驚いた様子で志麻の顔を見つめたが、一瞬だけかすかに口の端を吊り上げた。
「そうだな。まだこっちの用事も終わっていない」
「そのことについては後でゆっくりとね。それじゃ、和水と旅人の二人には航太郎の注意を引きつけて足止めしといてもらうよ」
 いきなり名前で呼ばれ、旅人は再び志麻の顔を一瞥したが、すぐに視線を航太郎に戻して頷いた。
「承知した」
「かしこまりました」
 二人の返事が重なり、それぞれ木刀と薙刀を手に左右から航太郎に近づいていく。
「掛けまくも畏き 伊邪那岐大神 筑紫の日向の橘の小戸の阿波岐原に 禊ぎ祓へ給ひし時に……」
 志麻がその場で祓詞(はらえことば)の奏上を始める。
 航太郎はそれを訝しげに見つめたが、次の瞬間には旅人が向かって左側から迫ったため、志麻から視線を外して旅人の攻撃をひらりとかわし、すぐさま反撃に出た。それを旅人は木刀で受け止め、押し返す。
 わずかに航太郎のバランスが崩れたところを和水が薙刀を横に一閃させた。しかし、航太郎は木の刃を左手で掴み取ると、力任せに投げ飛ばした。それでも薙刀を離さなかった和水の軽い体は木の葉のように宙を舞い、落下した。
 受け身を取ったことと下が砂浜だったことが幸いし、和水は怪我もなく起き上がることができた。

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