己の意志の弱さと戦いながら細々と小説書いてます、たぶん。

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林原悠

Author:林原悠
林原悠の煩悩世界」管理人

ネットの片隅の小説書き
趣味:フルート、アニメ、ゲーム
オータムリーフ管弦楽団所属

PSO2(IDネーム:林原悠)
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【連載小説】「鬼さん此方」第9章(その16)

前回分はこちら

 その刹那、風を切る音と共に和水の目の前の砂浜に何かが突き刺さった。と同時に、見えない壁が航太郎の振り下ろした拳を阻んだ。バチバチっと青白い火花が走り、航太郎はうめき声を上げて後ろへ飛び退いた。
「和水、大丈夫!?」
 和水がゆっくりと顔を上げると、見慣れた巫女装束が砂浜を駆けてくるところだった。
「志麻……さん?」
 見上げる和水の唇から漏れた声は今にも掠れてしまいそうだった。
「何とか間に合った」
 志麻は軽く息が上がらせて和水の傍らにたどり着いた。
「あたしは和水と違って体力ないんだから、あんまり無茶させないでよね」
 志麻はそう言って、座り込んだままの和水に右手を差し出した。
「ごめんね。一応止めたんだけど、航太郎ってば一方的に電話を切って飛び出しちゃったみたいでさ」
 志麻は和水の手を引いて立ち上がらせると、袴についた砂をぱさぱさと払ってみせた。
「志麻さん……私のせいで航太郎さんが……」
 和水が今にも泣き出しそうな顔で言いかけるのを押しとどめた。
「泣くのは後。今は航太郎を助けるのが先でしょ」
「助ける……?」
「もちろん。航太郎の精神が完全に食われてしまうまでにはもう少し時間がある。それまでに取り憑いた幽鬼を追い出すの。あたしだって昔のままじゃないからね。こういう事態に備えて修業してたんだよ」
 虚ろだった和水の目に光が戻っていく。志麻はそれを確認して砂浜の一点を指さした。
「わかったらさっさと薙刀取っておいで」
 志麻に言われて和水が走っていった。
「さてと」
 志麻は懐からお札の束を取り出しながら旅人に声をかけた。
「言いたいことは後で好きなだけ言わせてあげるから、今は黙って手伝ってもらうよ。あんただって航太郎を助けたいでしょ?」
「あ、ああ」
 旅人も我に返って、志麻の言葉に頷く。

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