己の意志の弱さと戦いながら細々と小説書いてます、たぶん。

Prev  «  [ 2017/06 ]   1  2  3  4  5  6  7  8  9  10  11  12  13  14  15  16  17  18  19  20  21  22  23  24  25  26  27  28  29  30  » Next
プロフィール

林原悠

Author:林原悠
林原悠の煩悩世界」管理人

ネットの片隅の小説書き
趣味:フルート、アニメ、ゲーム
オータムリーフ管弦楽団所属

PSO2(IDネーム:林原悠)
●Ship4
 スセリ、ユーイ
 ミコト、オトタチバナ
●Ship3
 レーナ

FF14
●Gungnir
 Huey Chandubois
●Garuda
 Hugh Woodfield

うちの子描いて
Twitter
mixi
外国人参政権反対!

連載小説 一覧

カテゴリー
PR

Flowers夏篇

ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

RSSフィード

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

【連載小説】「鬼さん此方」第9章(その12)

前回分はこちら

「……っ!」
 ギリギリで回避したはずの刀身は左腕をわずかに掠めていた。真剣だったら間違いなく羽織の袖を切り裂かれていただろう。
 十分な間合いを取って呼吸を整えながらも、和水の中に焦りが蓄積していた。
 旅人の攻撃に対する反応が鈍ってきている。どうやら体力の差が表れてきたようだ。
 これまでに何度刃を合わせたことか。いったいどれくらいの時間こうして戦っているのかわからなくなっていた。もしかすると感じているほどの長時間ではないのかもしれない。
 最初のうちは旅人の攻撃をある程度余裕を持って回避することができていた。素早さでは和水のほうに分があるようだった。
 力比べになれば旅人には到底敵うまい。もちろん和水とて見た目ほど非力ではない。並みの男が相手ならば、たとえ素手でも後れを取らないだけの自信はある。
 しかし、今戦っている相手を並みの男の範疇に入れるのにはかなりの無理があった。背の高い航太郎を更に一回り大きくしたような体格に、おそらくは実践的に鍛え上げられた剣術。
「その細い体でここまで腕が立つとはな。予想外とも言えるし、予想通りでもある」
 相変わらず表情を崩さずに旅人が言った。悔しいくらいに息一つ乱れていない。こちらは少しでも気を抜けば肩で息をしてしまいそうな状態だというのに。長期戦の不利が如実に表れていた。
「その根性だけは認めてやるよ」
「ありがとうございます」
 そう言って微笑んで見せようと思ったが、出てきたのは引きつった笑いだけだった。
「申し上げたはずです。私にはまだ為すべきことがあると。私は誓ったのです、今度こそは必ずお守りすると。この命に代えても守らねばならない人がいるのです」
「航太郎のことを言っているのなら冗談ではないな。あいつは元々俺の管轄、俺たちの一族が守るべき村の人間だ」
 それに、と旅人は言葉をつないだ。
「航太郎だってわかるはずだ。梓紗を殺したあんたを信用することなどできないと」
 和水は動揺を隠すことができなかった。
「航太郎さんはそのことを知っているのですか?」
「ずいぶんとうまいことごまかしていたようだな。おかげで航太郎は少し混乱している。だが、それだけのことだ。昨日今日に知り合ったあんたと生まれた時からの付き合いの俺じゃ、どっちを信じるかなど考えるまでもない」

次へ

こちらのランキングに参加しています。面白いと思ったら投票お願いします。
NNRランキング

聖火リレーが楽しいことになっているようですね。ある意味、これが北京オリンピックのハイライトかもしれません。
Web拍手

関連記事
スポンサーサイト

テーマ : 自作連載小説
ジャンル : 小説・文学

C

omment


T

rackback

この記事のトラックバックURL

http://woodfield.blog21.fc2.com/tb.php/517-7d030c87


あぷろーず!

拍手ボタンです
ショートショートありマス
ブログ検索
カレンダー(月別)
05 ≪│2017/06│≫ 07
- - - - 1 2 3
4 5 6 7 8 9 10
11 12 13 14 15 16 17
18 19 20 21 22 23 24
25 26 27 28 29 30 -
リンク
ブログ・日記中心のリンク集
PR


キャラアニ.com

株取引

最近のコメント
最近のトラックバック
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。