己の意志の弱さと戦いながら細々と小説書いてます、たぶん。

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林原悠

Author:林原悠
林原悠の煩悩世界」管理人

ネットの片隅の小説書き
趣味:フルート、アニメ、ゲーム
オータムリーフ管弦楽団所属

PSO2(IDネーム:林原悠)
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【連載小説】「鬼さん此方」第9章(その10)

前回分はこちら

『もしもし、航太郎? どうしたの? 今、和水と一緒?』
 数回のコール音の後にのんびりとした志麻の声が聞こえてきた。
「暢気なこと言ってる場合じゃないですよ。和水さんが危ないかもしれません!」
『ちょっと、藪から棒にどうしたの? 和水はいないの?』
 志麻の声が緊張感を帯びてきた。というか、志麻も航太郎が和水にあの装束を指定して呼び出したと本気で思っていたのだろうか。
「和水さんはたぶんアニキ……箱崎旅人と一緒です。ご存じですよね?」
 和水は旅人の名前を梓紗から聞いたと言っていた。ならば、志麻も同様に知っていておかしいことはない。
『まあ、名前は知ってるし、この街にいるってことは和水から聞いてたけど、その彼がどうして和水を呼び出すさ?』
「アニキは和水さんのことを恨んでいます」
 航太郎が端的に言うと、『あ……』と志麻らしからぬ力のない声が聞こえてきた。
「和水さんが梓紗姉ちゃんを殺したと思ってるんです。たぶん、何か誤解してるんでしょうけど……」
 そう言いながら航太郎は、それが本当に誤解なのか志麻に聞いてみようかと思った。それはパンドラの箱を開けるような怖いことでもあったけれど。
『誤解、か』
 しかし、航太郎が尋ねるよりも先に志麻がぽつりと呟きを漏らした。
『あながち誤解でもないんだよね。あたしたちが梓紗をこの手にかけた事実は変わらないんだから』
「どうして、ですか?」
 航太郎は何とかその問いだけを絞り出した。こんな場面にありきたりな質問しかできないことを気にする余裕などなかった。
『それがあたしたちの務めだからだよ』
 そう答える志麻の言葉は悲しげだった。
「アニキもそう言っていました。でも……梓紗姉ちゃんには鬼の血は流れていないって」
 電話のこちら側と向こう側でしんとした静寂が訪れた。ややあって、志麻がしんみりと呟く。
『そっか。誤解があるとしたらそこだね』
「え?」
『確かに梓紗は守人(もりびと)の家系だったけど、実は鬼の血を引いているんだ。あの頃はあたしたちもそんなこと知らなかった』

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