己の意志の弱さと戦いながら細々と小説書いてます、たぶん。

Prev  «  [ 2017/06 ]   1  2  3  4  5  6  7  8  9  10  11  12  13  14  15  16  17  18  19  20  21  22  23  24  25  26  27  28  29  30  » Next
プロフィール

林原悠

Author:林原悠
林原悠の煩悩世界」管理人

ネットの片隅の小説書き
趣味:フルート、アニメ、ゲーム
オータムリーフ管弦楽団所属

PSO2(IDネーム:林原悠)
●Ship4
 スセリ、ユーイ
 ミコト、オトタチバナ
●Ship3
 レーナ

FF14
●Gungnir
 Huey Chandubois
●Garuda
 Hugh Woodfield

うちの子描いて
Twitter
mixi
外国人参政権反対!

連載小説 一覧

カテゴリー
PR

Flowers夏篇

ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

RSSフィード

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

【連載小説】「鬼さん此方」第9章(その8)

前回分はこちら

「あれじゃない? その、赤坂先輩と一緒に……」
 幽霊退治に出かけているのではないか、と言っていいのかどうか迷った。涼子がそのことを知らないとは思えないけれど。
『だからあなたはバカなのです。さっき、志麻様からあなたの電話番号を聞いたと言ったばかりでしょう! とっくに志麻様には尋ねたわよ。それでいなかったから困っているの』
「……」
 確かにそういう話は聞いたが、航太郎の番号を聞いたのはもっと前かもしれないではないか。
『知らないのなら結構です。夜分に失礼しました』
 涼子はそう言って電話を切ろうとした。
「あ、待って!」
 航太郎は慌てて声を上げた。このまま切られては和水のことが心配ではないか。
『何ですか?』
 迷惑そうな涼子の声が返ってきた。一刻も早く他を当たりたいのだろう。
「いや、ほら、どうして僕にかけてきたの? わざわざ赤坂先輩に番号まで聞いてさ」
 むしろ志麻から航太郎にかけてくれればお互いに不快な思いをしなくて済んだのではとさえ思う。
 涼子は、あからさまに溜息をついて面倒そうに言った。
『……お嬢様に手紙が来ていたのよ』
 手紙? 航太郎はそんなものを出した覚えはない。
『差出人は書いてなかったけど、宛名の字が男っぽかったから……』
 なるほど、それで航太郎からではないかと思ったわけか。さすがに和水宛の手紙を勝手に開けて読むことまではしないだろうし。
「……って、男から手紙!?」
『いきなり大声を出さないで! まだ男性からと決まったわけじゃないわ。筆跡がそう見えただけよ』
 涼子からそんな苦言が返ってくるが、航太郎の耳には半分も入っていなかった。
 和水に男から手紙だって? 考えればそんなにおかしな話ではない。何しろ和水はあの通りの美少女なのだ。少しクラスに溶け込んでくればそういうことも起こってくるだろう。
『手紙をご覧になった後は何だか思い詰めたような顔をなさっていたし』
 ああ、神様、僕はもうダメかもしれません……。涼子にはもちろん見えなかったが、航太郎の表情はこの世の終わりのように悲痛だった。

次へ

こちらのランキングに参加しています。面白いと思ったら投票お願いします。
NNRランキング

「鬼さん此方」で一番書きやすいのが航太郎と涼子の掛け合いだったりします。逃ゲテナイヨ。戦闘シーンから逃げてるわけじゃないよ。
Web拍手

関連記事
スポンサーサイト

テーマ : 自作連載小説
ジャンル : 小説・文学

C

omment


T

rackback

この記事のトラックバックURL

http://woodfield.blog21.fc2.com/tb.php/510-fe3459dc


あぷろーず!

拍手ボタンです
ショートショートありマス
ブログ検索
カレンダー(月別)
05 ≪│2017/06│≫ 07
- - - - 1 2 3
4 5 6 7 8 9 10
11 12 13 14 15 16 17
18 19 20 21 22 23 24
25 26 27 28 29 30 -
リンク
ブログ・日記中心のリンク集
PR


キャラアニ.com

株取引

最近のコメント
最近のトラックバック
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。