己の意志の弱さと戦いながら細々と小説書いてます、たぶん。

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プロフィール

林原悠

Author:林原悠
林原悠の煩悩世界」管理人

ネットの片隅の小説書き
趣味:フルート、アニメ、ゲーム
オータムリーフ管弦楽団所属

PSO2(IDネーム:林原悠)
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FF14
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【連載小説】「鬼さん此方」第8章(その13)

前回分はこちら

「何のこと?」
 航太郎も慌てて机の上の教材を片付けて弁当箱を取り出しながら尋ねた。
「和水ちゃんがお弁当作ってきたんだって。航太郎君にも試食して欲しいんだってよ」
 やけに弾んだ声で咲季が言った。にやにやとからかうような笑みが浮かんでいる。
「あまり自信はないのですが、ぜひ皆様にお味を見ていただきたいと思いまして」
 不意に射るような視線を受け、和水に気取られないように教室の戸口をそっと見やると、ドアの縁から室見涼子が三割ほど顔を覗かせていた。涼子は人差し指でくいくいっと動かし、すぐにドアの影に引っ込んでしまった。
 何とも横柄な呼びつけ方がいかにも涼子らしく、航太郎は心の中だけで溜息をついて立ち上がった。
「ごめん、ちょっとだけ待ってて」
 そう断って涼子が隠れたドアに向かう。
 開いたままのドアから廊下に出ると、すぐ右手の柱の前に室見涼子が立っていた。不機嫌そうというよりはどこか悲愴な表情だった。
「何か用? まさか、和水さんの料理を食べさせないってつもりじゃないよね?」
 涼子相手だとついぶっきらぼうな口調になってしまうのは相変わらずだった。仲違いしないで欲しいという和水の頼みに添っている自信はないが、ケンカ友達という志麻の要望には応えられているかもしれない。
「そのようなことを言うはずがないでしょう。お嬢様が一生懸命作ったお弁当ですもの。死んでも食べていただきます」
 お嬢様は禁止じゃなかったのか、そう突っ込みそうになった航太郎だが、その後の反撃が容易に想像できたのでやめにした。
「くれぐれも言っておきますが、お嬢様を泣かせたら容赦しませんから」
 涼子は真顔でそう言った。こういう言葉を発する時、今までだったら丁寧語尾が抜け落ちているところだが、今日は冷静さを保っているようだ。それが余計に怖くもある。
「そんなことはしないよ。そうだ、よかったら室見さんも一緒に食べない?」
「ど、どうして私があなたと一緒に食べなきゃいけないのよ!」
急に慌てふためいて涼子の口調が変わった。
「いや、僕のことはどうでもいいから、むしろ和水さんと。学校じゃ相手してくれないって寂しがってたよ」
 ああ、やっぱりこっちのほうが落ち着いて見ていられるなあ、などと思いながら航太郎は苦笑いを浮かべた。それが気に障ったのか、涼子はむっと顔をしかめた。

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