己の意志の弱さと戦いながら細々と小説書いてます、たぶん。

Prev  «  [ 2017/06 ]   1  2  3  4  5  6  7  8  9  10  11  12  13  14  15  16  17  18  19  20  21  22  23  24  25  26  27  28  29  30  » Next
プロフィール

林原悠

Author:林原悠
林原悠の煩悩世界」管理人

ネットの片隅の小説書き
趣味:フルート、アニメ、ゲーム
オータムリーフ管弦楽団所属

PSO2(IDネーム:林原悠)
●Ship4
 スセリ、ユーイ
 ミコト、オトタチバナ
●Ship3
 レーナ

FF14
●Gungnir
 Huey Chandubois
●Garuda
 Hugh Woodfield

うちの子描いて
Twitter
mixi
外国人参政権反対!

連載小説 一覧

カテゴリー
PR

Flowers夏篇

ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

RSSフィード

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

【連載小説】「鬼さん此方」第8章(その10)

前回分はこちら

「箱崎家の人間は結婚相手を常に外部に求めてきた。鬼の血を入れないためにな。と言っても、鬼の血を嫌ったからじゃない。自分に鬼の血が流れていると、お前たちを守ることができないからだ」
 考えたこともなかったし、今の箱崎家の人たちではサンプルが少ないから旅人の言葉が真実かどうかを見極めるのは難しかった。それでも、知っている限りで思い返せば、旅人の長兄が既婚者だが、その奥さんは地元出身の女性ではない。
 それが航太郎たちを守ることに支障を来たすからという理由だとすれば、箱崎家があの村で果たしていた役割は、鬼斬りのそれに近いものだと考えることができる。
「箱崎家の祖先は元々鬼斬りと同じ種類の人間だったのさ。違ったのは、鬼斬りがこの街ような、普通の人間たちの住む都市部に紛れ込んだ少数の鬼を受け持っていたのに対し、俺たちは鬼族の集落に入り込むことで内部から護衛することを任としてきた点だ」
 旅人の告白はあまりにも衝撃的だった。
「お袋もあの村の出じゃない。どこの出身か、今のお前にはわからないはずだ。違うか?」
 旅人の言う通りだった。小母さんの実家がどこなのか思い出せない。それはつまり里の人間ではないことを示している。なにぶん人口の少ない田舎の村だ。周辺の鬼族の家なら航太郎も一通りは知っている。
 だが、旅人の言葉の中には大きなヒントがあった。「今のお前にはわからない」という表現。
 航太郎はもしやと顔を上げた。旅人がその反応にゆっくりと頷く。
「お袋は宮前家の人間だ。梓紗の親父さんの妹なんだよ。だから梓紗は俺の従姉妹ってことになる。さっきの話と合わせれば、これがどういうことかわかるよな?」
 さっきの話。箱崎家が鬼の血を入れないようにしているという話だ。その箱崎家に嫁いできた旅人の母親も鬼ではないことになる。すなわちその実家である宮前家も鬼の血統ではないはずなのだ。
「鬼が幽鬼に食われて暴走したのなら、鬼斬りだけでなく俺たちにとってもそれを止めるのが義務だ。どうしても助けることができない場合、最後の手段として斬ることも覚悟しなくちゃならない」
 でも、と旅人は続けた。
「鬼でない梓紗が食われるはずはないんだ」
 低く響く旅人の静かな声には抑えきれない怒りが滲み出ていた。

次へ

こちらのランキングに参加しています。面白いと思ったら投票お願いします。
NNRランキング

「俗・さよなら絶望先生」
千里が加速度的に闇(病み?)キャラ化している気がします。「薔薇の棺」を地で行きそうな感じ。原作でもこうなのでしょうか。
Web拍手

関連記事
スポンサーサイト

テーマ : 自作連載小説
ジャンル : 小説・文学

C

omment


T

rackback

この記事のトラックバックURL

http://woodfield.blog21.fc2.com/tb.php/496-13433062


あぷろーず!

拍手ボタンです
ショートショートありマス
ブログ検索
カレンダー(月別)
05 ≪│2017/06│≫ 07
- - - - 1 2 3
4 5 6 7 8 9 10
11 12 13 14 15 16 17
18 19 20 21 22 23 24
25 26 27 28 29 30 -
リンク
ブログ・日記中心のリンク集
PR


キャラアニ.com

株取引

最近のコメント
最近のトラックバック
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。