己の意志の弱さと戦いながら細々と小説書いてます、たぶん。

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プロフィール

林原悠

Author:林原悠
林原悠の煩悩世界」管理人

ネットの片隅の小説書き
趣味:フルート、アニメ、ゲーム
オータムリーフ管弦楽団所属

PSO2(IDネーム:林原悠)
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【連載小説】「鬼さん此方」第8章(その7)

前回分はこちら

「何だよ、狐につままれたような顔して」
 サングラスで目元まではわからないが、旅人はおどけた口調でニヤニヤ笑っている。
「何って、そりゃ驚くよ。どうしてこんな所にいるの?」
 我に返った航太郎が興奮気味に尋ねると、旅人は口の端を吊り上げて言った。
「愚問だな。俺はお前に言ったはずだぜ。あのコ、藤崎和水には気をつけろって」
 確かにそういうことを言われたのは覚えている。しかし、その件は既に解決済みだ。
 そう考えてみて、航太郎にとっては解決したことでも旅人にとってはそうではないことに気づく。おそらく、先日までの航太郎がそうだったように旅人も鬼斬りのことを誤解したままなのだろう。
 ……あれ?
 航太郎は旅人の言葉に小さな違和感を覚えた。何だろうと思いつつ周囲に視線を巡らせる。
 角の向こうにはさっき和水を送り届けたばかりの藤崎家がある。こんな目と鼻の先で立ち話をしていて、和水ならともかく室見涼子にでも見られたら不審人物扱いされるのではないだろうか。彼女は藤崎家の家事を請け負っているらしいから、買い物にでも出てくれば鉢合わせになる可能性は十分にある。
「気になるのか? なんなら、お前の家に帰りながら話したって構わないぜ」
 藤崎家の方角を気にしながらきょろきょろと付近を見回している航太郎は十分に不審人物だったのだろう、旅人がそう提案してきた。
 航太郎も取りあえずは頷き、その場からは見えない藤崎家の方角に一度視線を向けてから歩き出したが、突然さっきの違和感の正体に気づいて立ち止まる。
 旅人はどうして和水のフルネームを知っているのだろう。航太郎は教えていないはずなのだ。にもかかわらず、どうして家の場所まで突き止めているのか。偶然居合わせたとも思えない。
「……どうして、ここに?」
 立ち止まったままさっきと同じように問いかけると、旅人は質問の意味を悟ったらしく、何でもないことのように答えた。
「あの時、お前に名前をきちんと聞いていれば、もっと楽だったんだろうけどな」
 口元は苦笑とも嘲笑ともつかない具合に上がっているが、サングラスで隠れた目は笑っていない気がした。
「それでも、お前のクラスメイトって情報があれば、調べるのは造作もないことだったよ」

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運命的な出会い(?)があって、念願の総銀製フルートを購入しました。いずれこの場でご紹介したいと思います。
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