己の意志の弱さと戦いながら細々と小説書いてます、たぶん。

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林原悠

Author:林原悠
林原悠の煩悩世界」管理人

ネットの片隅の小説書き
趣味:フルート、アニメ、ゲーム
オータムリーフ管弦楽団所属

PSO2(IDネーム:林原悠)
●Ship4
 スセリ、ユーイ
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●Ship3
 レーナ

FF14
●Gungnir
 Huey Chandubois
●Garuda
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【連載小説】「鬼さん此方」第7章(その22)

前回分はこちら

 坂の入り口で和水と別れて帰宅した航太郎は、携帯電話の電話帳から祇園恭介の電話番号を呼び出し、発信ボタンを押した。
 コール音がしばらく続いた後、ガチャリと応答する音が聞こえる。
「もしもし、恭介……」
『はい、祇園です。ただいま電話に出ることができません。発信音の後に……』
 留守電の応答メッセージは何故か姉の舞衣の声だった。
「……あのシスコン男め」
 航太郎は八つ当たり気味の悪態をついて電話を切ったが、今の応答メッセージでふと思いついて、舞衣にかけてみることにした。
 再びコール音が数回流れ、今度はさっきよりも早めに応答があった。
「あ、舞衣? 僕……」
『もしもし、航ちゃん? 航ちゃんだよね。こんにちは』
 恭介と違って落着きのある舞衣にしては、やたらとテンションの高い弾んだ声だった。ともあれ、留守電ではなく本人で間違いないようだ。
「あ、ああ、こんにちは。何かいいことでもあったの?」
 舞衣に圧倒されている自分に驚きながら問いかける。
『え? うん、だって航ちゃんから電話してくれるとは思わなかったから。ごめんね、はしゃいじゃって』
「い、いや、別に構わないよ」
 むしろ、電話をかけたくらいでそこまで喜んでもらえるというのは悪い気がしない。何しろ舞衣は容姿と言い性格と言い、どこに出しても恥ずかしくない美少女なのだ。
『それで、今日はどうしたの? 航ちゃんのことだから、ただ世間話がしたくて電話したわけじゃないんだよね?』
「うん、聞きたいことがあってね」
『なになに? 何でも聞いて』
 舞衣の口調にはどこか期待するような響きがあった。
「それが、ちょっと聞きにくいことなんだけど……」
 和水に尋ねた時も同じような聞き方をしたのを思い出して苦笑した。
『なぁに? 恥ずかしいことじゃなければ構わないよ』
 柄にもなく悪戯っぽさを演じながらくすくす笑っている舞衣に後押しされ、航太郎は思いきった。
「あのさ、宮前梓紗さんって知ってる?」
『……っ!』
 電話機の向こうから息を飲む音が聞こえた。その反応が何よりの肯定だった。

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