己の意志の弱さと戦いながら細々と小説書いてます、たぶん。

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林原悠

Author:林原悠
林原悠の煩悩世界」管理人

ネットの片隅の小説書き
趣味:フルート、アニメ、ゲーム
オータムリーフ管弦楽団所属

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【連載小説】「鬼さん此方」第7章(その19)

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 和水はしばらく思案顔で航太郎の顔を見ていたが、やがて思い切ったように口を開いた。
「左様な印象はございません。正直に申しますと、鬼ということ以外に共通点はないのではないかと思うのですが」
 あれ、話が違うぞ。航太郎は話の出所である先輩の顔を思い浮かべた。虚空に浮かんだその姿は航太郎に向かってピースサインなんかしていたりする。
 その時点で航太郎の脳裏には何となく嫌な予感がよぎっていた。
「え、そうなの? でも赤坂先輩は和水さんが梓紗さんと僕を重ねて見てるんじゃないかって……」
「そのようなことはございません。航太郎さんは航太郎さんです。誰かの代わりではありません」
「ありがとう。でも、だったら僕に限ってまた友達になろうと思ったのはどうして?」
 素直な疑問を口にすると、和水は急に顔を真っ赤にして黙り込んでしまった。
 思い返してみれば、梓紗という名の女の子と航太郎が似ているとかいったことも、志麻から見た印象なのだとも取れた。和水がそう思っていると断言したわけではなかったのだ。単に航太郎が勘違いをしていたのか、それとも志麻に謀られたのか……。
 しかし、目の前で恥ずかしそうに俯いている和水の姿を見ると、どっちでもいいかと思ってしまう。
「そっか。理由なんて要らないんだよね」
「え?」
 和水がはっと顔を上げて、航太郎の顔をまじまじと見つめた。
「例えば咲季ちゃんが僕に話しかけてきたのにも理由なんてなかったと思うんだ。たまたま席が前後だったってだけ。それと同じ。特別な理由なんて要らない」
 和水はそれに反論すべきか同調すべきか迷っている様子だった。
「それでも和水さんには感謝してるよ。だって、和水さんが話しかけてくれなければ、僕はずっと和水さんのことを誤解したままだったと思うからね。だからさ、これからもよろしくってお願いしたいんだ」
 航太郎がそう言うと、和水は束の間きょとんとしていたが、すぐに花が咲いたように笑って頷いた。
「はい、こちらこそ不束者ですがよろしくお願い申し上げます」
「和水さん、それはちょっと言葉が違うよ」
 航太郎が苦笑いでそう言うと、和水も少し恥ずかしそうに笑った。

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