己の意志の弱さと戦いながら細々と小説書いてます、たぶん。

Prev  «  [ 2017/10 ]   1  2  3  4  5  6  7  8  9  10  11  12  13  14  15  16  17  18  19  20  21  22  23  24  25  26  27  28  29  30  31  » Next
プロフィール

林原悠

Author:林原悠
林原悠の煩悩世界」管理人

ネットの片隅の小説書き
趣味:フルート、アニメ、ゲーム
オータムリーフ管弦楽団所属

PSO2(IDネーム:林原悠)
●Ship4
 スセリ、ユーイ
 ミコト、オトタチバナ
●Ship3
 レーナ

FF14
●Gungnir
 Huey Chandubois
●Garuda
 Hugh Woodfield

うちの子描いて
Twitter
mixi
外国人参政権反対!

連載小説 一覧

カテゴリー
PR

Flowers夏篇

ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

RSSフィード

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

【連載小説】「鬼さん此方」第7章(その13)

前回分はこちら

「あなたが現れてから、お嬢様はすっかり変わってしまった。嬉しそうにお料理の勉強を始めたかと思えば、この世の終わりみたいな顔をして鬱ぎ込んでしまわれる。あなたが鬼だからって、そんなのは理由にならない。あなたはいったい何者なの? お嬢様にとってそんなにも大事な存在なの?」
 今までと同じ強気で厳しく言いがかりをつけてくるのであれば、こちらもそれなりの態度で反発できただろう。でも、こんなのは予想外だ。
「ごめん……」
 航太郎は思わずそう呟いていた。理由なんてわからない。ただ、目の前にいる涼子に申し訳なかっただけだ。
 しかし、涼子がそんな言葉で納得するはずがなかった。
「どうして謝るの?」
「……」
「謝るくらいだったら最初からお嬢様に近づいたりしないでよ。もう遅いのよ。今更あなたがお嬢様から離れたって、逆にお嬢様があなたから離れたって、お嬢様があなたのことを忘れてくれるわけじゃないのよ」
 つい最近、和水に近づくなと言ってきたばかりだというのにずいぶんと理不尽だが、涼子らしい物言いだと思う。だが、それはまっすぐこちらの目を見据え、揺らぎのないよく通る声で言い放ってこそだと、航太郎は思うのだ。
しかるに、今の涼子は力なく震える泣きそうな口調で、顔を伏せたまま航太郎の目を見ようともしない。以前の要求と矛盾することを言っている自覚があるのか、それとも弱みを見せるのが悔しいのか。
 返す言葉もなくうなだれていると、志麻がすっと立ち上がって涼子の傍らへ行き、そっとその肩を抱き寄せて右手で頭を撫でた。
「涼子ちゃんの言う通りだよ。今になって和水と航太郎の距離が開いてもいいことなんてない。涼子ちゃんのお許しも出たことだしさ、これからも和水と仲良くしてあげてくれないかな?」
「わ、私は許しなどしていません。ただ、お嬢様が元気になるために必要とあらば、話し相手になるくらいなら認めてあげても構わないと……」
「ああもう、涼子ちゃんは素直じゃないなあ。ま、そこが可愛いとこなんだけどね」
 少しだけいつもの涼子の調子に戻ったのを見て取って、志麻はニコニコしながら涼子に顔を寄せて頬ずりを始めた。
「し、志麻様、お戯れはおやめください!」
「くははは、よいではないか」
 つくづく咲季とキャラクターが重なっていると思う。二人とも根っからのムードメーカーなのだろう。

次へ

こちらのランキングに参加しています。面白いと思ったら投票お願いします。
NNRランキング

マッスル大鎌役には飛田展男さんを希望します。>絶対可憐チルドレン
Web拍手

関連記事
スポンサーサイト

テーマ : 自作連載小説
ジャンル : 小説・文学

C

omment


T

rackback

この記事のトラックバックURL

http://woodfield.blog21.fc2.com/tb.php/473-48b9384d


あぷろーず!

拍手ボタンです
ショートショートありマス
ブログ検索
カレンダー(月別)
09 ≪│2017/10│≫ 11
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30 31 - - - -
リンク
ブログ・日記中心のリンク集
PR


キャラアニ.com

株取引

最近のコメント
最近のトラックバック
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。