己の意志の弱さと戦いながら細々と小説書いてます、たぶん。

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林原悠

Author:林原悠
林原悠の煩悩世界」管理人

ネットの片隅の小説書き
趣味:フルート、アニメ、ゲーム
オータムリーフ管弦楽団所属

PSO2(IDネーム:林原悠)
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FF14
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【連載小説】「鬼さん此方」第7章(その12)

前回分はこちら

「このままだと和水は表向き君たちとの関わりを避けようとするかもしれない。最初からそういうスタンスならそれでもよかったんだろうけどね、一度は君と交流を持ってしまった以上、これから客観的な保護対象として君を見ることはできないと思う。航太郎にもしものことがあれば、今度こそ和水は立ち直れなくなる」
 そして志麻は居住まいを正すと、両手をついて頭を下げた。
「だからこれはあたしからのお願い。できれば君のほうから和水を離さないようにして欲しい。あの子を信頼して、あの子の忠告に耳を貸してあげて欲しい」
 不意に客間の入り口の襖戸が勢いよく開かれた。航太郎が驚いて振り返ると、おかっぱ頭に仏頂面、目下、航太郎の天敵と言っても過言ではない室見涼子が憤然と突っ立っていた。
「涼子ちゃん……」
 顔を上げた志麻が驚きの表情を浮かべて呟いた。涼子の登場は志麻にとっても予測不能のアクシデントだったらしい。
「やっぱりあなたでしたわね、天神航太郎」
 ぽかんと口を開けて固まっている二人などお構いなしで、涼子は航太郎にびしっと人差し指を突きつけて言い放った。
「えっと……」
 取りあえずもう少し言葉を足してもらえないだろうか、困惑顔で考えていたことが伝わったわけではないのか、涼子は独り言のような調子でぽつりと呟いた。
「昨日からお嬢様の様子がおかしいと思ったら……」
 ああ、家でもやっぱりあの調子だったのか、航太郎は少しだけ涼子の糾弾に納得しかけた。
「あのね、涼子ちゃん。確かに航太郎の行動が原因なんだけどね、和水のほうにも問題があったと思うんだ。だからさ、あんまり航太郎を目の敵にするのは……」
「……どうしてなのですか?」
「え?」
 志麻の弁護を遮って紡がれた言葉は驚くほど弱々しく、次第に沈んでいく肩は震えていた。ゆっくりと畳に膝をついて崩れ落ちた涼子は顔を両手で覆ってしまった。
「……どうしてそんなにもお嬢様の心をかき乱すのですか? あなたはいったい……お嬢様に何をしたのですか?」
 肩と同じように震える声は怒っているようにも泣いているようにも聞こえ、航太郎はかける言葉が見つからず、膝の上の拳を握りしめた。

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