己の意志の弱さと戦いながら細々と小説書いてます、たぶん。

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林原悠

Author:林原悠
林原悠の煩悩世界」管理人

ネットの片隅の小説書き
趣味:フルート、アニメ、ゲーム
オータムリーフ管弦楽団所属

PSO2(IDネーム:林原悠)
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【連載小説】「鬼さん此方」第7章(その11)

前回分はこちら

「……まあ、それは何となくわかりますけど、中途半端に素性を隠してたのが逆に怖かったというか、命を狙われているとしか思えなくて生きた心地がしなかったんですが」
「あはは、それもそうだよね。ごめんごめん。和水もどうせばれたんだったら素直に事情を話してしまえばよかったんだろうけど、案外融通の利かない子でね」
 転校当初は本気で怯えて日々を暮らしていたのだから、そこを笑い事で済まさないで欲しい、と思う航太郎だったが、志麻に苦言を呈し続けるのもお門違いのような気がしたので口に出すのはやめにした。
「和水はね、航太郎に余計な心配をかけまいとして、君の身に起こるかもしれない危険のことを愚直に隠したままで守ろうとしていたんだよ。で、君が知らず知らずハイリスクな行動を取るものだから、自分の力不足を責め続けていたってわけだ。決して君の行動に腹を立てていたわけじゃない」
「……」
 航太郎は黙り込んだ。
 和水もずいぶんと勝手だと思う。航太郎に心配をかけたくなかったというのは本当なのだろうが、そのために独りで抱え込んで、結果として周りのみんなにまで心配をかけたのでは本末転倒ではないか。
「航太郎の言いたいことはわかるよ。和水はとにかく不器用だからね。君やクラスの子たちにも迷惑かけて、お姉さんとしては申し訳ないと思ってる」
「あ、いえ、迷惑とかそういうことではなくて……」
「ただでさえ人付き合いが得意じゃなかったのに、梓紗の件があって以来、それまで以上に周りから距離を置くようになっちゃってね。だから、和水から君たちの話を聞いた時は嬉しい反面ちょっと不安もあったんだ。特に航太郎、君ね。和水がまた鬼の子に近づくとは思わなかったから」
「僕を守るためなんでしょ? そのためには近くにいたほうがいいから……」
「うん、それは確かに鬼を守る一つのアプローチの仕方ではあるんだけどね。必ずしも必要なことじゃないんだよ。君のことなんて素知らぬ顔をしてこっそりと監視したって構わないんだもの。と言うか、さっきも言った通り、本来はそっちが主流なわけだしね。和水だったら今度はそうすると思っていた。君に梓紗を重ねているんだったら尚更」
 どうして、と聞こうとして口をつぐんだ。志麻が「今度は」と言ったのが耳に残ったためだ。過去に一度、鬼の友人を守りきれずに喪っているのであれば、監視対象から距離を置こうとするのは当然ではないか。

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