己の意志の弱さと戦いながら細々と小説書いてます、たぶん。

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林原悠

Author:林原悠
林原悠の煩悩世界」管理人

ネットの片隅の小説書き
趣味:フルート、アニメ、ゲーム
オータムリーフ管弦楽団所属

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【連載小説】「鬼さん此方」第7章(その10)

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 ふう、と息をついて志麻はお茶を一口啜った。
「まあ、君たちのことを指して鬼って呼ぶのは、一般には浸透してないけどね。航太郎たちだっておおっぴらに言いふらしたりはしないでしょ?」
「ええ、まあ」
 志麻の言うことは正しい。航太郎が生まれ育った村の近郊に住む人々だって、ほとんどはそこが鬼の里であることなど知らない。例外は村の人間と婚姻を結び、鬼と縁戚関係を築いた者くらいだ。
「鬼の里じゃたいてい、あたしたちに関する誤解が広まってるから。対外的には正体を隠すってのが一般的みたいだしね」
 志麻の言う「あたしたち」という代名詞が何を指しているのか、航太郎にもわからないはずがなかった。そのイメージが誤解だというのなら。
「じゃあ、鬼斬りっていうのは……?」
「鬼が凶暴化して人里を襲うのを防ぐことを専門とする、武道と呪術に長けた武士の一門のこと。鬼斬りという呼び名も、本来は幽鬼を斬ることに因んでいるんだ。決して君たちの一族を無差別に襲撃する殺戮集団だったわけじゃないんだよ。まあ、中にはそれにかこつけて鬼の村を襲って略奪を繰り返す質の悪い連中もいたらしいね。そのせいでいまだに怖がってる鬼族もいるって聞くけど、そういう連中はあたしらから見ても邪道なの。いい迷惑だよね」
「やっぱり、和水さんや赤坂先輩も鬼斬りなんですよね?」
 航太郎の問いに志麻は躊躇うことなく頷いた。
「そう。ただし、うちらは役割分担が進んでてね。和水の藤崎家が武門の家柄で対霊戦闘そのものを受け持つのに対して、赤坂の家は呪術専門なんだ。だから、一般的な意味での鬼斬りは藤崎家のほうになるかな。あたしも運動神経は悪いほうじゃないけど、武道はどうも苦手なんだ。意外でしょ?」
 そんなふうに可愛く言われても反応に困るのだが、確かに外見だけで判断するなら、和水より志麻のほうがずっと活発そうで武道の達人に見える。
 そんな航太郎の内心が表情から透けて見えたのか、志麻はくすっと小さく笑った。
「で、さっきも言った通り、鬼斬りを怖がる鬼も少なくないからね。鬼を探し出して護衛するのは、本人たちに気づかれないように行うのが暗黙のルールになってるんだ。そういう意味では和水の場合は端(はな)から君にばれてたわけだから失敗と言えなくもないんだよね。あれでも一応、怖がらせないように努力はしてたんだよ」
 いつの間にか話は和水のフォローに移ったようだ。

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