己の意志の弱さと戦いながら細々と小説書いてます、たぶん。

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林原悠

Author:林原悠
林原悠の煩悩世界」管理人

ネットの片隅の小説書き
趣味:フルート、アニメ、ゲーム
オータムリーフ管弦楽団所属

PSO2(IDネーム:林原悠)
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【連載小説】「鬼さん此方」第7章(その8)

前回分はこちら

 航太郎の表情から航太郎の感情を読み取った志麻は苦笑いを浮かべて頭を下げた。
「ごめん。気分を害するつもりはないんだよ」
「いえ、こちらこそすみません」
 航太郎にしても志麻を困らせたいわけではない。
「それじゃ、続けるね。昔話や伝承には暴れ者の鬼が出てくるよね。あれはいったい何なのか。さっきも航太郎が言った通り、君たちには角も牙もないわけだから、そういった外見的な特徴は紛れもない作り話なんだけど、乱暴な鬼という存在も同じく空想の産物なのかな」
「……」
 航太郎は答えなかった。
「結論から言えば、すべてが創作ってわけではないんだ」
 航太郎の眉が思わずぴくりと動いた。
「このことは鬼の里の人たちも理解しているはず。自分たちの正体を忘れてしまったわけじゃなければね」
「僕たちの本性が妖怪だとでも言うんですか?」
 志麻に悪意はないのだと知りつつも、ついつい口調に熱が籠もってしまう。
「違うよ。君たちは間違いなく人間だって、さっきそう言ったじゃない。ただ、時々ね、昔話に出てくるような凶暴な鬼になってしまう場合があるんだ。ああ、もちろん外見は変わらないよ。でも、航太郎もそうだけど、鬼って体格のいい人が多いからね。山道なんかで襲ってきたら、昔の人は恐ろしい怪物に出会ったって思っても不思議じゃないと思わない?」
「それはまあ、わからなくもないですけど、問題はどうして僕たちがそんなことをしなくちゃならないのかってことです。話が逸れてるような気もしますが」
「逸れてないよ。ここが大事なポイントなんだから。理性を失って凶暴化してしまう現象こそ、君たちが鬼と呼ばれるそもそもの理由なんだもの。そして、それを未然に防ぐのがあたしたちの本当の務め。幽霊退治はその予防策の一環でしかないんだよ」
 鬼族が凶暴化するという話自体が航太郎には初耳だったが、それと幽霊が関係しているとすれば。航太郎はごくりと唾を飲み込み、思い浮かんだ答えを口にした。
「それが幽霊に『食われる』ってことですか」
 志麻がふっと口元を緩めて微笑んだ。

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今更のように溜め込んだ「風林火山」を消化しています。
ドラマの中で一番の名君は信玄でも謙信でもなく、北条氏康だとしか思えません。それにしても今川義元の小者ぶりは酷い。最期はともかく、「海道一の弓取り」と呼ばれた人なのに。
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