己の意志の弱さと戦いながら細々と小説書いてます、たぶん。

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プロフィール

林原悠

Author:林原悠
林原悠の煩悩世界」管理人

ネットの片隅の小説書き
趣味:フルート、アニメ、ゲーム
オータムリーフ管弦楽団所属

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【連載小説】「鬼さん此方」第7章(その5)

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 境内の外れにある志麻の自宅は外側から見る限り、ごく一般的な二階建ての一軒家だった。
「ただいま」
「お邪魔します」
 玄関から声をかけ、志麻に倣って靴を脱いで上がる。左手にあるガラスの嵌った木枠のドアが開き、優しそうなエプロン姿の女性が出てきた。おそらく志麻の母親だろう。
「志麻ちゃん、お帰りなさい。あら、その子が昨日言ってた?」
「そ、天神航太郎君。あたしは着替えてくるから、居間に案内してもらっていいかな?」
「はいはい。じゃあ天神君、こちらへどうぞ」
 航太郎は案内されるまま廊下を歩いていき、縁側に面した和室に通された。床の間があって、掛け軸が掛かっていたりするので、おそらく客間なのだろう。
「くつろいでてね。今お茶を持ってくるから」
 志麻の母親はそう言って出て行った。
 くつろげと言われたものの、八畳の和室に一人取り残された状態というのはなかなか落ち着かないものだ。祖父の家にもこうした客間はあったのだが、田舎ゆえの大らかさか、これほど手入れは行き届いていない。
 手持ち無沙汰に水墨画と思しき掛け軸を眺めてみる。中央にさっき見た社殿のようなものが描かれているが、その背景にはは中国の奥地でもありそうな山々が連なっている。おそらくは架空の風景を描いたものなのだろう。年季が入っているようにも見えないから、この神社か、あるいは近所の人の手によるものではないだろうか。
「それ、うちの人が描いたのよ」
 するするっと襖戸が開いたかと思うとそんな声が聞こえてきた。振り返って見ると小母さんがお盆に二碗のお茶を載せて入ってくるところだった。
「これは、こちらの神社ですよね」
「ええ、そうよ。普通に風景を描いても面白くない、なんて言ってね。変わってるでしょ」
 小母さんはそう言ってくすくす笑っている。快活な志麻に比べてずいぶんと奥ゆかしい仕草だった。
 トントントンと廊下を歩いてくる足音が近づいてきた。
「ああ、いたいた。お母さん、あたしは居間に案内してって言ったんだけど」
 開きっぱなしの襖戸から志麻が顔を覗かせた。
「あらあら、それはごめんなさい。でもお客様だもの、こちらにお通ししたほうがいいかと思ったのよ。移動する?」
「……いいよ、ここで」
「そう、じゃあ天神君、ごゆっくり」
 小母さんはそう言い残し、戸を閉めて出て行った。

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それはそれとして、覚醒した咲野さんがあまりに可愛くてキュンキュンしました。
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