己の意志の弱さと戦いながら細々と小説書いてます、たぶん。

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林原悠

Author:林原悠
林原悠の煩悩世界」管理人

ネットの片隅の小説書き
趣味:フルート、アニメ、ゲーム
オータムリーフ管弦楽団所属

PSO2(IDネーム:林原悠)
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【連載小説】「鬼さん此方」第7章(その1)

前回分はこちら

 闇に溶けそうな全身黒ずくめの男が、閉じた門扉の前に立って、都会の薄闇の中にぼんやりと白く浮かび上がる校舎を眺めていた。
 施錠されているらしい門扉だが、その気になれば乗り越えるのはたやすいことだ。しかし、その必要もあるまい。厄災をもたらす幽鬼の気配はもう感じられない。既に鎮められた後のようだ。
 この対応の早さはやはり……。
 男は仇敵の居城を見据えるかのような険しい視線を白い校舎に飛ばしていたが、やがて左手に提げていた竹刀袋を肩に担ぎ直し、ゆっくりと校門の前を離れていった。

 和水の機嫌が直らない。
 朝、教室で挨拶しても無言でお辞儀をするだけで口を開こうとしないし、それが済めば何か思い詰めたような表情でひたすら本を読んでいるだけだ。
 どう考えても昨夜の出来事が尾を引いているのは明白なのだが、それを知らない咲季たちとしては不思議で仕方がないのだろう。本人が教室を空けた隙に、航太郎の席の周りに集まって原因究明の真っ最中だった。
「化学のレポートで徹夜明けなんじゃない?」
「あ、それ僕」
 咲季がいかにも思いつきというノリで発した言葉に航太郎は反射的に反応していた。
「何だよ、お前はもう少し真面目な奴だと思っていたのに、これじゃ肝心な時に役に立ちそうにないな」
 ずいぶんと失礼かつ自分勝手な言い草だ。橋本のことだから、もちろん冗談なのだろう……いや、もしかすると本気かもしれないか。
「化学のレポートなら、何もそんなに焦ることないのに」
 などとのたまう咲季は何やら余裕綽々だ。さすがに真面目にやってきたのか、それとも桂子に手伝ってもらったのか。
「取りあえず形だけ整えて提出さえしておけば、後で再提出のチャンスをくれるわよ、あの先生は」
「それで再提出の期限直前に泣きついてくるのよね、咲季ちゃんは」
 何の解決にもなっていない。バックギアでアクセル全開にするくらい精一杯後ろ向きだ。
「た、確かにそういうこともあったかもしれないけど、私だってやる時はやるわよ」
 で、その「やる時」っていうのは今回の提出期限じゃないわけだ。
「話が逸れちゃったじゃない。今は和水ちゃんの話をしているの」
 照れ隠しなのか、声が大きくなる咲季。

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