己の意志の弱さと戦いながら細々と小説書いてます、たぶん。

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林原悠

Author:林原悠
林原悠の煩悩世界」管理人

ネットの片隅の小説書き
趣味:フルート、アニメ、ゲーム
オータムリーフ管弦楽団所属

PSO2(IDネーム:林原悠)
●Ship4
 スセリ、ユーイ
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 レーナ

FF14
●Gungnir
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【連載小説】「鬼さん此方」第6章(その9)

前回分はこちら

「今帰り? ずいぶん遅いんだね」
 後ろから声をかけられて航太郎はびくりと肩を震わせ、反射的に坂を下る足を速める。
「ちょっと、航太郎でしょ。待ってくれたっていいじゃないのよ」
 第一声ではわからなかったが、その声が聞き覚えのあるものだと気づいて立ち止まり、おそるおそる振り返ると、わざとらしく頬を膨らませた赤坂志麻が小走りで航太郎に追いついてくるところだった。白っぽいセーターにジーンズという格好の志麻は、たった今航太郎を怯えさせた影の正体に間違いなかった。
「やっぱり航太郎だった。学校の外で会うのは初めてだよね」
「……赤坂先輩」
 一気に肩の力が抜けていった。同時に、爽やかな笑顔を浮かべている志麻に恨み言の一つも言ってやりたくなった。
「脅かさないでくださいよ。何だってこんな時間に神社から出てくるんですか?」
「え? だってここ、あたしの家だよ」
 知らなかった? と首を傾げる志麻。
 そんなの初耳だ。
「だいたい、あたしは脅かしてなんかいないよ。航太郎が勝手に腰抜かしたんじゃないの。失礼だよ、女の子を見て怖がって逃げ出すなんて。これが涼子ちゃんだったらまた一悶着だから」
 憎悪に燃えた瞳で航太郎の無礼を責める涼子の姿が容易に想像できて身震いした。
「……ごめんなさい」
 素直に謝っておく。
「別に構わないよ。航太郎のお茶目なところを見せてもらったしね。ま、君はそれくらい臆病でちょうどいいよ」
 どういう意味だろう。少なくとも褒められている気はしない
 それから、志麻に促されて並んで坂道を下り始める。
「こんな遅くまでうろうろしてると和水に怒られるよ」
 遅いと言ってもまだ七時過ぎくらいだ。それに、普通は両親に怒られるなどと言うものではないだろうか。どうしてそこで和水の名前が出てくるのか。
「ついさっきまで一緒にいましたよ」
 そう言い返すと、志麻がニヤニヤ笑いながら期待に満ちた眼差しで航太郎を見つめた。何を考えているのかたやすく察しがついたので、急いで付け加えた。
「クラスメートも一緒です!」
「そう、残念だったね。で、何をしてたの?」
 何が残念なのかは聞き流すとして、ふと音楽室での和水との会話のことを志麻に聞いてみようかと思いついた。航太郎の正体を見抜いていた志麻なら何かしら説明をつけてくれるかもしれない。

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