己の意志の弱さと戦いながら細々と小説書いてます、たぶん。

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林原悠

Author:林原悠
林原悠の煩悩世界」管理人

ネットの片隅の小説書き
趣味:フルート、アニメ、ゲーム
オータムリーフ管弦楽団所属

PSO2(IDネーム:林原悠)
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【連載小説】「鬼さん此方」第5章(その14)

前回分はこちら

「……志麻様」
 涼子が呟いた。学年章から上級生とわかるその女生徒は、どうやら涼子の知り合いらしかった。「様」という敬称をつけているということは、藤崎家の人間だろうか。
「ったく、朝っぱらから何エキサイトしてんのさ。涼子ちゃんらしくないね」
 志麻という名前らしい上級生が、涼子に向かってそう言った。嗜めるというよりからかっているように聞こえるのはフランクな口調のせいだろう。
「べ、別に興奮してなど……」
「してたよ。いつもの冷静な涼子ちゃんはどこに行っちゃったのかなあ。いっそのこと、涼子なんて名前はやめて『温子(あつこ)』とかに改名しちゃうのはどう?」
「……お戯れはおやめください」
「ええー、いいじゃん。涼子ちゃんが男の子と口論してるなんて、こんな面白い場面は放っておけないもの。でも、やるなら屋上とか体育館の裏みたいな目立たない所でやったほうがいいよ。朝のこの時間にこんな場所では目立っちゃうからね」
 志麻がニヤニヤ笑いながらそう言って、わざとらしく周囲を見回した。つられて涼子と航太郎もぐるりと頭を回す。昇降口や階段の踊り場、奥の渡り廊下などから遠巻きに三人の様子を眺めている生徒がちらちらと見受けられた。幸いにして和水や咲季など、航太郎の顔見知りの姿は見当たらないようだ。
「……っ!」
 いつの間にか衆人環視になっていたことに気づき、恥ずかしさで顔から火が出そうな涼子。同じく気がつかなかった航太郎が乾いた笑みを漏らすと、それを見咎めるようにギロリと睨みつけてきた。
「この屈辱、絶対に忘れはしません」
 そう言い捨てると、涼子は志麻に向かって「ではまた」と頭を下げ、ばたばたと足音も高く階段を駆け上がっていった。
 えー、僕のせいなの? 航太郎は理不尽なものを感じながらげんなりした顔でその後ろ姿を見送った。
 涼子が立ち去った後、志麻が喜々とした表情を浮かべて矛先を航太郎に移した。
「で、涼子ちゃんがあそこまでムキになる君は、噂の鬼の少年だね」
 背中にナイフを押しつけられたような戦慄が走った。
「う、噂……?」
 そんな噂があるとは知らなかった。鬼というのは実は傍目にもわかりやすい存在なのか。咲季や橋本も知らないふりをしているだけなのだろうか。都会では鬼はむしろ溶け込みやすいと聞いた気がするのだが、その認識は間違っていたのか。

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