己の意志の弱さと戦いながら細々と小説書いてます、たぶん。

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プロフィール

林原悠

Author:林原悠
林原悠の煩悩世界」管理人

ネットの片隅の小説書き
趣味:フルート、アニメ、ゲーム
オータムリーフ管弦楽団所属

PSO2(IDネーム:林原悠)
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【連載小説】「鬼さん此方」第5章(その10)

前回分はこちら

 唐突に引き下がっていった涼子の姿を目で追って振り返った和水が、航太郎を見て深い溜息をついた。
「大変お見苦しいところをお目にかけてしまいました」
「いや……僕は別に」
 自分が悪く言われているのはわかったけれど、それほど気にしてもいない。
「あのさ、聞いていいことなのかどうかわからないけど……」
「はい、どうぞ」
「室見さんって……和水さんの家のメイドさんだったりする?」
「メイド……でございますか? お手伝いさんのことを仰っているのでしたら少し違います。昔から当家で働いてくださっていたご夫婦の娘さんでして、そのご夫婦が亡くなった後もお預かりしているのです。今では家事全般を取り仕切ってくださっていますが」
 なるほど、和水が台所に立てない原因も彼女なのだろう。学食の件で一悶着あったというのも、それなら納得できる。
「何だか、かなり嫌われてるみたいだよね、僕」
 ついでに咲季や橋本も、と心の中で付け加えた。
「これまで私には学校に友人がほとんどいなかったものですから。それで涼子さんは少し戸惑っているだけだと思うのですが」
 苦笑しながら和水が答えた。
 人付き合いの少なかった主人(?)に友達ができた場合、普通は喜ぶものではないだろうか。
 ……まあ、おそらく航太郎に関してはそれ以上の関係を疑っているのだろう。「お嬢様に変な虫がついた」くらいに思われているのは間違いない。
「それに……涼子さんは勘のいい方ですから、薄々気づいていらっしゃるのかもしれません」
「何に?」
「航太郎さんのことです」
 どこの馬の骨とまで言っておいて何に気づいているというのか。……まあ、普通に考えれば航太郎の素性なのだろうけれど。
「……だから、和水さんの友達としてふさわしくないと?」
「そんなことを申したのですか? それはご無礼を……」
「いや、面と向かってそう言われたわけじゃないんだけどね」
 それに近いことは言っていたような気がする。
「……私が悪いのです。私に力が足りなかったから」
 不意にそう告げる和水の声は思いの外に曇っていた。

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