己の意志の弱さと戦いながら細々と小説書いてます、たぶん。

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プロフィール

林原悠

Author:林原悠
林原悠の煩悩世界」管理人

ネットの片隅の小説書き
趣味:フルート、アニメ、ゲーム
オータムリーフ管弦楽団所属

PSO2(IDネーム:林原悠)
●Ship4
 スセリ、ユーイ
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 レーナ

FF14
●Gungnir
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【連載小説】「鬼さん此方」第5章(その9)

前回分はこちら

「……っ! お嬢様!」
 涼子は驚愕に見開かれた目で航太郎の背後を凝視している。
 航太郎がゆっくりと後ろを振り返ると、航太郎が見たことのない険しい顔つきの和水が立っていた。顔が上気しているように見えるのは怒りのせいだろうか。
「学校ではお嬢様と呼ばないようお願いしたはずです」
 静かに諭すような声さえも噴火の一歩手前のように感じるから不思議だ。大人しい人ほど怒らせると怖いとはよく言ったものだ。
 一転して顔面蒼白の涼子が慌てて頭を下げる。
「申し訳ございません。和水様」
「できれば『様』もおやめいただきたいのだけれど……」
「……」
 ぽつりと呟いた和水の言葉に、涼子は無言で応えた。それをどう受け取ったのかはわからないが、和水は小さく溜息をついて航太郎の脇を通り抜けて涼子の前に出た。
「……それで、航太郎さんに何と仰ったのですか?」
 航太郎に背を向けているため表情までは見て取れないが、詰問する和水の口調は今までに聞いたことのないものだった。
 しかし。
「出過ぎた真似を致しましたことにはお詫び申し上げます。ですが、この者に関わるのはおやめください!」
 涼子は逆に開き直ったのか、航太郎に人差し指を突きつけながら和水に訴えかけ始めた。
「このような、どこの馬の骨とも鹿の骨ともわからないような男に関わっているとろくなことがありません。ええ、決まってます。それに普段クラスで一緒にいるのも人騒がせな者ばかりではありませんか」
「私のお友達を悪く言うのはおやめなさい」
 和水の口調が厳しさを増した。
「いいえ、失礼ながら言わせていただきます。まさかとは思いますが、万が一この者がお……」
「涼子さん!」
 とうとう声を荒げて遮った。さすがの涼子も驚きを隠せない。和水の後ろ姿を見つめる航太郎も正直、開いた口が塞がらなかった。ここまで感情を露わにした和水は見たことがなかった。
「……言葉が過ぎました。お許しください」
 涼子は心底申し訳なさそうに深々と頭を下げると、
「失礼いたします」
 そう言って和水と航太郎の脇を走り抜けて去っていった。

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