己の意志の弱さと戦いながら細々と小説書いてます、たぶん。

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林原悠

Author:林原悠
林原悠の煩悩世界」管理人

ネットの片隅の小説書き
趣味:フルート、アニメ、ゲーム
オータムリーフ管弦楽団所属

PSO2(IDネーム:林原悠)
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【連載小説】「鬼さん此方」第5章(その3)

前回分はこちら

 一限目の授業が終わった後、必死の形相で桂子のプリントを写す咲季と橋本を後目に航太郎はそっと教室を抜け出した。
人通りの少ない屋上へ向かう階段の踊り場まで赴き、ドキドキしながら手紙の封を切る。
 中には三つ折りの白い便箋が二枚。ただし、文字が書かれているのは一枚だけ。そんなところまできっちり作法に則っている辺り、差出人の人柄が偲ばれる。
 ペン書きの文字は縦書きで、きわめて簡潔だった。
『お話ししたいことがございます。月曜日の放課後に図書館の裏庭へお越しください。お待ち申し上げております』
 封筒と同様に几帳面な筆跡で書かれているものの、やはり差出人の名前はない。また、呼び出しの理由についても記されていなかった。
 白い和封筒に縦書きの手紙、更に丁寧な文面から思い浮かぶ人物といったらやはり。
「和水さん……かな。それなら机に手紙が入っていたのも納得できるし」
 考えてみれば和水がどんな字を書くのか注意して見たことがないから、筆跡で判断することもできないのだ。
 気になるのは「月曜日の放課後」という記述だった。その書き方から察するに、この手紙が航太郎の机に入れられたのは今日ではない。とすると、考えられるのは金曜日の放課後、航太郎たちが帰った後だ。それ以前に入っていたのに気づかなかったということはないだろう。
 そしてその日の放課後、和水は航太郎たちと一緒に学校を出たのだ。別れた後に学校に戻って来なければ手紙を忍ばせることはできない。
「それともやっぱり今日の朝入れたのかな? 金曜日に入れ損なっただけかもしれないし」
 既に航太郎の中では手紙の主は和水という方向で固まりつつあった。で、わざわざ図書館裏という人気のない場所に呼び出す用件とはいったい何だろうか。
 転校直後だったら迷わずこう考えただろう。航太郎を抹殺するつもりだ、と。
 旅人の忠告もあるから、その可能性もちらりとは考えた。しかし、人気がないと言っても日没前の学校だし、裏庭は図書館の窓からも見渡せる場所なのだから、和水が凶行に及ぶことはないと断言してもよい。そもそも、そんな意図を持っていることさえ疑わしかった。
 いずれにせよ、放課後になってみればわかる。航太郎はすっかり呼び出しに応じるつもりになっていた。

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新幹線でスクワット300回、修学旅行の高校生・1人一時入院
スクワットやらせるくらいアリだと思いますが、300回はやり過ぎではないかと。あと、新幹線の中でやるのは他のお客さんに迷惑です。
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