己の意志の弱さと戦いながら細々と小説書いてます、たぶん。

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林原悠

Author:林原悠
林原悠の煩悩世界」管理人

ネットの片隅の小説書き
趣味:フルート、アニメ、ゲーム
オータムリーフ管弦楽団所属

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【連載小説】「鬼さん此方」第4章(その17)

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 電話を切った後になって、恭介が言いかけてやめた言葉の続きが気になりだしたし、何かもう一つくらい聞きたいこともあったような気がしたが、今更かけ直して尋ねるのも迷惑かもしれない。また次の機会にでも聞くことにしよう。
 と、携帯電話からメロディが流れて着信を告げた。恭介だろうか。ならば飛んで火に入る夏の虫。さっきはぐらかされた話を聞かせてもらおう。
 そう思いながら携帯を手に取ると、ディスプレイには「藤崎和水」の名前。慌てて通話ボタンを押して応答する。
「もしもし?」
『夜分に申し訳ございません。航太郎さんでしょうか?』
 紛れもなく和水の声だった。いつも通りの丁寧な口調は、まるで家の電話にでもかけているかのようだ。
「はい、航太郎だけど。どうしたの?」
 ドキドキしている胸を空いた左手で押さえながら答えた。咲季や橋本だけでなく和水とも電話番号を交換していたものの、実際にかかってくるとは思っていなかった。
『お伺いしたいことがございまして』
「いいけど、何かな?」
 曖昧に答えつつも、ドキドキが止まらない。たいていのことは明日学校で聞いたって構わないはずだ。そうせずにわざわざ電話をかけてくるということは、急ぎなのか、それとも他人には聞かれたくない話なのか。どちらにしても想像力を刺激するシチュエーションだ。
『本日お会いした方、箱崎さんとはお知り合いなのですよね?』
 あれ、と航太郎は首を傾げる。緊急でも秘密でもなさそうな質問だった。少し拍子抜けしながらも航太郎は素直に返答した。
「知り合いというか、幼馴染みっていうのかな。小さい頃からずっと一緒に遊んでたよ」
 言ってから、まさか旅人のことを調べようとしているのかと思い当たった。旅人からも忠告されたではないか、和水には気をつけろと。やはり鬼斬りとして鬼の所在を把握しておこうという意図があるのかもしれない。
 だとすれば。和水を疑う気持ちは当初に比べると薄れているとは言え、あまり軽はずみなことを口走るわけにはいかない。航太郎は身構えて和水の次の言葉を待った。
 だから、和水の口から予想もしなかった質問が出てきた時には、間の抜けた声で聞き返すことしかできなかった。
 和水はこう尋ねたのだ。
『では、宮前梓紗(みやまえあずさ)という方をご存じではありませんか?』

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