己の意志の弱さと戦いながら細々と小説書いてます、たぶん。

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林原悠

Author:林原悠
林原悠の煩悩世界」管理人

ネットの片隅の小説書き
趣味:フルート、アニメ、ゲーム
オータムリーフ管弦楽団所属

PSO2(IDネーム:林原悠)
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【連載小説】「鬼さん此方」 第4章(その16)

前回分はこちら

『だよな。そんなわけないか』
 想像を逞しくしていた割にはずいぶんとあっさりと引き下がった。どうやら今までの話は恭介なりの冗談だったらしい。
『実際はさ、アニキが無理言ってそっちに出て行ったとかなんじゃないの? それで小父さんとギクシャクしてんだよ。そう言えばその街って……ん』
 恭介が何かを言いかけて不意に黙り込んだ。
「どうしたんだ? この街が何なんだよ?」
『いや、何でもない。……あ、いいところに来た。ちょっと待っててくれ』
「おい、恭介。話はまだ……」
『もしもし?』
 抗議の声は恭介ではなく女の子の声に遮られた。口調や高さは違うものの、響き方がどことなく恭介に似ているその声の主は祇園舞衣。恭介の双子の姉だった。何かの用で恭介の部屋を訪れた舞衣に電話を押しつけたらしい。説明もなしに渡されたのか、舞衣の声には戸惑いが滲んでいた。
「えっと、久し振りだね」
 取りあえず言ってみてから、名乗るほうが先だったかと反省する航太郎だったが、
『……航ちゃんなの? うわー、元気してた? 全然連絡ないから心配してたんだよ』
 無用の心配だった。名乗る必要すらなかったようだ。
 普段落ち着いている舞衣の声が弾んで聞こえるのは、二人の間にある時間と空間の距離のせいだろうか。
「ごめん。急に環境が変わったから落ち着く暇もなくてさ」
『そっか。転校って初めてだもんね。友達はできた?』
「さすがに人数が多くてクラス全員はまだ覚えられないけど、何人かはね」
 それから新しい街のことや学校のことを話すと、舞衣は興味深そうに相槌を打ってくれた。
 昔からそうだが、舞衣はこういった気遣いがうまい。人当たりが良くて、鬼の血に由来する美貌も備えているものだから、男子の間では根強い人気があった。
 そうなると人がいいのも考えもので、告白されて断る度にまるで振られた側のように泣いて帰ってくるものだから、航太郎と恭介にとっては悩みの種だった。
 舞衣と会話を続けながら、そんなことを思い出していた。
 そして、しばらく互いの近況を話し、今度は舞衣の携帯にも電話するようにと言い含められた後に通話を終えた。

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