己の意志の弱さと戦いながら細々と小説書いてます、たぶん。

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プロフィール

林原悠

Author:林原悠
林原悠の煩悩世界」管理人

ネットの片隅の小説書き
趣味:フルート、アニメ、ゲーム
オータムリーフ管弦楽団所属

PSO2(IDネーム:林原悠)
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【連載小説】「鬼さん此方」 第3章(その4)

前回分はこちら

 学校では橋本や桂子も含めた五人で行動していることが多かったが、昼休みには航太郎と和水の二人が教室に残っていることも少なくなかった。他の三人は学食に行ってしまうことが多かったからだ。一方の和水は常に弁当で、航太郎の知る限りでは食堂で食べたりパンを買ってきたりしたことは一度もなかった。航太郎もたいていは弁当持参だったから、自然と二人並んで弁当を食べることになるのだ。
 転校当初は毎日どこかへ退避して弁当かと頭を悩ませた航太郎だったが、今となってはすっかりとその状態にも慣れてしまった。たいていは昼休みの教室の喧噪から取り残されたような静かな昼食だった。二人ともそれほどおしゃべりというわけでもないので、時折ぽつぽつと会話を交わす程度だったのだ。
 時には咲季と桂子が弁当を持ってくることもあり、そんな時は橋本が購買でパンを買ってきて賑やかなランチになった。
 和水の弁当は漆塗りの品のいい弁当箱に収まった、見るからに和風の品々だった。周知の通り和水は料理ができないのだから、きっと母親の料理なのだろう。もしかしたらお手伝いさんがいて弁当も作っているのかもしれない。時々和水に勧められるままにおかずを二、三点頂戴するのだが、期待に違わない純和風の味付けの逸品揃いだった。
 そんなある日のことだった。いつものように三人が学食に行ってしまった後の教室でのんびりと昼食を取っていると、隣で同じように弁当を食べていた和水が不意に言った。
「航太郎さん、明日はお弁当をお持ちにならないでいただけますか?」
 無防備に炒めウィンナーを齧っていた航太郎は、もごもごと咀嚼しながら今の言葉の意味を考えた。弁当を持ってくるな、だって? それって、つまり……。
「んぐっ、ぐぐっ……!」
 驚きのあまり口の中のウィンナーを中途半端な状態で嚥下してしまい、派手に咽せてしまった。
「こ、航太郎さん!?」
 和水が慌てて水筒から注いだお茶を差し出してきた。どうにかそれを受け取ってぐいっと流し込む。
「ごほっ! ごほっ!」
 涙目になりながら喉のつかえを取った航太郎は、やや恨みがましい視線を和水に向けた。
「和水さん、急に何を言い出すんだよ?」
完全に逆恨み、と言うかかなり失礼なセリフである。

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