己の意志の弱さと戦いながら細々と小説書いてます、たぶん。

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プロフィール

林原悠

Author:林原悠
林原悠の煩悩世界」管理人

ネットの片隅の小説書き
趣味:フルート、アニメ、ゲーム
オータムリーフ管弦楽団所属

PSO2(IDネーム:林原悠)
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【連載小説】「鬼さん此方」 第3章(その3)

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「それに男子は男子で牽制し合ってたみたいだぜ。真っ正面から話しかける度胸がないもんだから互いに足を引っ張り合うんだよ。くだらねえ」
 購買で買ってきたチョコクリームパンを囓りながら橋本が言った。いつものニヒルな笑みを浮かべているが、机の上に並んでいるのがそろいも揃ってチョコパンで、更に飲み物が紙パックのココアという念の入りようではどうにも格好がつかない。見ているだけで胸焼けしそうだ。
「そのくだらない中に橋本君も入ってんじゃないの?」
 咲季が意地悪そうに尋ねる。
「バッ、俺は違うって。ほら、咲季や中洲の相手すんのでいっぱいいっぱいなんだよ」
「私の相手したこと、あったかしら?」
  桂子が玉子焼きを箸で切り分けながら、スクランブルエッグのようにふわふわの笑顔で言った。うぐっとチョコパンを喉に詰まらせ、咽せながらココアのストローを口に含む橋本。
「な、ないってこたないだろ。そりゃ、確かに咲季と口ゲンカしてることが多かったとは思うが」
「口ゲンカねえ」
 と桂子。さっきとまったく変わらない笑顔なのだが、心なしか目だけがニヤニヤと嗜虐的に輝いているような気がしたのは、きっと気のせいではないのだろう。
「今は俺の話なんてどうだっていいだろ」
「別に和水ちゃんの話題で縛ってるわけじゃないから、橋本君の話でも構わないんだけど。でも、そうね、そんなに面白い話でもなさそうだし、やめときましょ」
 咲季がいつも通りの明るくきれいな声でさらっと言うと、橋本がずんと落ち込んだ。ここまで軽く流されるといっそ清々しいくらいなのだが、本人としてはやはり辛いものがあるようだ。
 ともかく、航太郎が転校してくる以前の和水はそんな調子だったらしい。
 今でも和水が話しかける相手は航太郎と咲季くらいだったが、クラスメートは少しずつ和水に話しかけるようになっていた。和水弄りにすっかり味を占めた咲季が加速度的にその頻度を増したことも寄与しているだろう。真っ赤になって慌てふためく和水の姿が人目に触れる機会が増えたため、それまでの近寄りがたい印象が薄まっていったのだ。それに、咲季の交友が広かったのも要因の一つかもしれない。

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