己の意志の弱さと戦いながら細々と小説書いてます、たぶん。

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林原悠

Author:林原悠
林原悠の煩悩世界」管理人

ネットの片隅の小説書き
趣味:フルート、アニメ、ゲーム
オータムリーフ管弦楽団所属

PSO2(IDネーム:林原悠)
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【連載小説】「鬼さん此方」 第2章(その12)

前回分はこちら

「ま、いいわ。ともかく、このまま更衣室までレッツゴー! ほらほら、航太郎君も急がないと。男の子は教室しか着替える場所がないんだから」
 和水を抱きすくめたまま天使のラッパのような突き抜ける声でそう言うと、咲季はそのままの体勢で歩き出した。桂子もてくてくとその横をついて行く。
「え、あの、ちょっと……。こ、航太郎さん、また後ほど」
 授業中の活躍ぶりが嘘のようにじたばたともがきながら、和水が連れ去られていく。
 和水ちゃん、後で何するつもりなの? いえ、そういう意味では……。そういう意味ってどういう意味かしら。
 賑やかな声が遠ざかっていくのを航太郎はぽつんと眺めていた。
 その様子をひっそりと見つめる影があったことに、その時の航太郎はまったく気がつかなかった。

 教室に戻った航太郎は、橋本に冷やかされながらも何とかクラスの女子たちが戻ってくる前に着替えを済ますことができた。
 手元に残った藤色のタオルを眺めながらぼんやりと考える。
 結局、藤崎和水という少女は何者なんだろうか。
 月夜に羽織袴で薙刀装備。航太郎の出自を見抜いているかのような発言。女子高校生の標準スペックを大きく上回る身体能力。そして、古風で洗練された言葉遣いと物腰。
 これだけの条件が揃っていて、航太郎たち鬼と何の関係もない普通の人間だということが考えられるだろうか。後の二つはともかくとして、前の二つの事実は偶然にしてはでき過ぎている。
「それに、確かに言ったんだよなあ。『鬼』って」
 初めて会った晩のことだった。それは取りも直さず、和水にとって鬼が現実的な存在だという証拠ではないか。今の世の中、鬼を実在するものとして認識している人間が鬼斬りの他にいるだろうか。
 ただ、あの晩に和水が口にした「鬼」という単語が、航太郎を指したものではないような気もするのだ。
 昨日の別れ際の言葉も、警告というよりは忠告といった感じに受け取れた。何か他の危険があって、航太郎をそこから遠ざけようとしているようにも感じられたのだ。
「もう、何が何だか」
 机に突っ伏して深い溜息をつく。

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