己の意志の弱さと戦いながら細々と小説書いてます、たぶん。

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プロフィール

林原悠

Author:林原悠
林原悠の煩悩世界」管理人

ネットの片隅の小説書き
趣味:フルート、アニメ、ゲーム
オータムリーフ管弦楽団所属

PSO2(IDネーム:林原悠)
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【連載小説】「鬼さん此方」 第2章(その11)

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 しかし。
「い、いえ、そんな。お役に立てて光栄に存じます」
 意外にも正解だったようだ。やはりそこは人付き合いが少ないらしいお嬢様。こうして男と向かい合うのには慣れていないのかもしれない。
「……」
「……」
 ただし、それは航太郎も同じだった。女の子は苦手じゃない。今までにも女の子と二人きりで行動することはそう珍しくなかった。それでも、こういう雰囲気になったことは一度としてない。気まずいのとも違う曖昧な空間。何か言わなくてはと思いながらも、言うべき言葉を思いつかない。どうして、自分は彼女とそんな空間を生み出しているのだろうか。最も関わり合いになりたくなかったはずのこの少女と。
 誰でもいいから助けて。神様には見放されたばかりだから、この際悪魔でもいいです。
 そう航太郎が願った時だった。
「あれれ、二人とも顔真っ赤にして何見つめ合ってんの? いい雰囲気なのは結構だけど、時と場所を考えてよね。着替える時間なくなっちゃうわよ」
「きゃっ」
 ノリの軽い声が聞こえたかと思うと、あろうことか後ろから和水に抱きついていた。やけに可愛らしい悲鳴は和水のものである。
「きゃっ、だって。藤崎さん意外と可愛い声出るんじゃない。決めた! これからは和水ちゃんって呼ぶわね。いいでしょ? いいって言うまで離さないんだから」
「あ、あの、構いませんから、その……きゃっ」
 咲季に弄ばれている和水は普段の落ち着きがどこへ消えたのかというくらいにあたふたと取り乱していた。恥ずかしそうに上気した頬は、何というか、航太郎には少々目の毒だ。助けが入ったのはありがたかったが、悪魔は悪魔でも小悪魔だったらしい。
「咲季ちゃん、それくらいにしてあげないと藤崎さんかわいそうよ」
 これまたいつの間に現れたのか、絡み合う二人の隣に立っていた桂子がいつもののんびりした口調で言った。正直、何の抑止力にもなりそうにない。
「だって、和水ちゃんがあんまり可愛かったもんだもの。ホント、航太郎君ってまれに見る逸材よね。あの『藤崎さん』にあんな顔させるなんてねえ」
 褒められているのか? 全然そんな気はしない複雑な思いの航太郎だった。

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