己の意志の弱さと戦いながら細々と小説書いてます、たぶん。

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プロフィール

林原悠

Author:林原悠
林原悠の煩悩世界」管理人

ネットの片隅の小説書き
趣味:フルート、アニメ、ゲーム
オータムリーフ管弦楽団所属

PSO2(IDネーム:林原悠)
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 スセリ、ユーイ
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 レーナ

FF14
●Gungnir
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●Garuda
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【連載小説】「鬼さん此方」 第2章(その8)

前回分はこちら

「それにスタイルもいいんだぜ。ま、大きさに限って言えば咲季のほうがちょっとだけ、と言ってもせいぜい二センチくらいだと思うけど、大きいんだよ。だけどさ、藤崎のほうが背が高くてウェストが細いだろ。その分スタイルがよく見えるんだよ……って、どうした?」
 何の大きさだよ、と聞き返す代わりに航太郎は溜息一つ、こう言った。
「お前、実は伊達眼鏡だろ」
 とても目が悪いようには見えなかった。それとも、橋本の眼鏡には何か特殊な装置が仕込んであるのだろうか。
「目がいいとか悪いとかの問題じゃねえよ。情熱の問題だ」
 自信たっぷりに胸を張って答える橋本。
「……説得力はまったくないけど、お前の情熱はよくわかった」
 つくづく外見の印象を覆してくれる男だと思った。こういうところがなければ女の子たちに可愛がってもらえそうな容姿をしているのに。本人がそれを喜ぶかどうかは別として。
 と、ローテーションで後衛に回る和水が航太郎たちに気づいたらしく、ふわりと微笑みかけた。橋本はすぐに両手を振って応えたが、航太郎は何となくバツが悪くなって俯いて目を逸らしてしまった。
 それもほんの一瞬の出来事で、和水はすぐに近くの生徒からボールを受け取ってサーブを打つ体勢に入った。
 球威、球速ともに申し分のないサーブが相手コートに突き刺さるのを見て感嘆の声を上げながら、橋本は呆れたような声で言った。
「手振ってやれとはこの際言わないからさ、せめてにっこり笑い返してやるくらいしろよな。ずっとそんな態度取ってると、いつか藤崎に刺されるぞ」
「……っ!」
 航太郎の肩がびくっと震えた。
「おいおい、本気にするなよ。冗談だよ、冗談。あの藤崎がそんなことするわけないだろ」
 橋本は笑い転げながら航太郎の過剰な反応をからかっていたが、当の航太郎にとっては笑えない冗談だった。おかげであの夜の光景がまざまざと甦ってきた。
「ま、ああいう大人しそうなコほどキレた時は怖いからな。わかったらあんまり邪険にすんなよ。ほら、次、俺たちの番だぞ」
 そう言いながらタオルを置いてコートに向かう橋本を追いかけながらちらりと横目でバレーコートを見やると、出番が終わったらしい和水が汗を拭きながらこちらを見ていた。

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