己の意志の弱さと戦いながら細々と小説書いてます、たぶん。

Prev  «  [ 2017/06 ]   1  2  3  4  5  6  7  8  9  10  11  12  13  14  15  16  17  18  19  20  21  22  23  24  25  26  27  28  29  30  » Next
プロフィール

林原悠

Author:林原悠
林原悠の煩悩世界」管理人

ネットの片隅の小説書き
趣味:フルート、アニメ、ゲーム
オータムリーフ管弦楽団所属

PSO2(IDネーム:林原悠)
●Ship4
 スセリ、ユーイ
 ミコト、オトタチバナ
●Ship3
 レーナ

FF14
●Gungnir
 Huey Chandubois
●Garuda
 Hugh Woodfield

うちの子描いて
Twitter
mixi
外国人参政権反対!

連載小説 一覧

カテゴリー
PR

Flowers夏篇

ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

RSSフィード

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

【連載小説】「鬼さん此方」 第2章(その6)

前回分はこちら

「天神、お前って運動神経いいのな」
 少しずれた縁なし眼鏡の位置を直しながら橋本が興奮気味に駆け寄ってきた。そのまま右手を高く差し出してきたので、ハイタッチを交わす。
「ふふん、田舎育ちを甘く見ないでくれよな。ま、橋本のワンツーがバッチリだったのもあるけど」
「いやあ、投げた俺が言うのもなんだけど、あれを決めるとは思わなかったぜ。アリウープって言うんだろ」
「え、名前までは知らないよ」
 そんな話をしている間も二人には周囲からの視線が集まっていた。
「あいつ、いったい誰だ?」
「転校生だよ。昨日転校してきたらしいぜ」
などとひそひそ言っているのは他クラスの生徒だろう。さすがにまだ同じクラスの生徒の顔さえ覚えきれていない航太郎だが、クラスメートたちは航太郎の顔くらいもう覚えているはずだ。新たに一人覚えるのと数十人を覚えるのは根本的に違う。
「すっかり注目の的だな」
 そう言って橋本は壁際に置いていたタオルで汗を拭う。
「珍しがってるだけだよ」
「それでも注目を集めてることに変わりはないぜ」
「橋本だって大活躍だったじゃないか」
 いかに身体能力が高いと言っても航太郎がゴールを量産できたのは、橋本がすばしこく動き回ってたびたび決定機を作り出したからに他ならない。橋本の俊敏な動きは、その体格的な不利を補って余りあった。くじ引きの結果とはいえ、航太郎と橋本が同じチームに入ったのは対戦相手にとっては不運だったとしか言いようがない。
「俺のはいつも通りだよ。バスケは得意なんだ」
 バスケに限らず他のたいていのスポーツも「得意」で済ましてしまいそうなノリだった。
「聞こえただろ、女の子たちの黄色い声。これからきっと大変だぜ」
 橋本は軽く顎をしゃくって女生徒たちのいるサイドに航太郎の視線を促した。
 誘われるままにバレーコートのほうを見ると、確かに休憩中の女生徒たちが航太郎たちを見て何やら囁き合っていた。そうやって注目を受けるなど今まではなかっただけに、背中がむず痒くなるような気分だった。もちろん、悪い気はしないのだけれど。

次へ

関連記事
スポンサーサイト

テーマ : 自作連載小説
ジャンル : 小説・文学

C

omment


T

rackback

この記事のトラックバックURL

http://woodfield.blog21.fc2.com/tb.php/375-021fab34


あぷろーず!

拍手ボタンです
ショートショートありマス
ブログ検索
カレンダー(月別)
05 ≪│2017/06│≫ 07
- - - - 1 2 3
4 5 6 7 8 9 10
11 12 13 14 15 16 17
18 19 20 21 22 23 24
25 26 27 28 29 30 -
リンク
ブログ・日記中心のリンク集
PR


キャラアニ.com

株取引

最近のコメント
最近のトラックバック
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。