己の意志の弱さと戦いながら細々と小説書いてます、たぶん。

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プロフィール

林原悠

Author:林原悠
林原悠の煩悩世界」管理人

ネットの片隅の小説書き
趣味:フルート、アニメ、ゲーム
オータムリーフ管弦楽団所属

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【連載小説】「鬼さん此方」 第2章(その1)

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 天神航太郎は引き続き寝不足の頭を悶々と悩ませていた。斬り殺される悪夢を見なくて済んだ分、昨日よりはマシになったし、実際、最低限の睡眠時間は確保できた。
 それでも。
「航太郎さん、か」
 昨日の別れ際、和水に突然そう呼ばれたのは青天の霹靂だった。それは目撃証人である川端咲季にとっても同じだったらしい。図書館を出るなり興奮気味に航太郎の肩を何度も叩いたものだった。小突くというよりどつくに近いそのアクションが彼女の受けた衝撃をよく表していた。
 別れ道まで一緒に歩く途上でも咲季は何やら勢い込んで力説を続けていた。
 曰く、あの藤崎和水が自分から声をかけたのみならず、その日に知り合ったばかりの男子生徒を、いや、性別とか期間云々に関係なくクラスメートを名前で呼ぶなど信じられないと。
 それについては彼女と出会って間もない航太郎もまったくの同感だった。咲季からいきなり名前で呼ぶようにと言われたことさえ、ありがたいながらも驚きだったのに、和水はそういった前置きをすべてすっ飛ばして当たり前のように航太郎を名前で呼んだ。
 いったいどういうつもりなのだろう? 航太郎などただの獲物でしかないはずなのに。
『私が名前で呼んでたから対抗意識を燃やしたんじゃない?』
とは咲季の弁だが、それこそ和水の柄ではない気がした。だいたい理由がない。
「やっぱりただの気まぐれなのかなあ……」
「おいおい、朝っぱらからそんな不快指数の上がりそうな湿気たツラするなよな」
「わああっ!」
 いつの間にか目の前に縁なし眼鏡が現れてジト目で航太郎を見つめていた。
「つくづく反応の面白い奴だな」
 橋本はニヒルな笑みを浮かべつつニヒルとは程遠い口調でそう言った。ここまで言動が不一致するとある意味器用なのではと思う。
「ほっといてくれ! 考え事をしていただけだよ」
 そっぽを向いて窓の外の景色に視線を移す。校門から校舎へ続く道が目に入った。
「どうせ藤崎の攻略法でも考えてたんだろ?」
「バッ、そんなんじゃないよ」
 思わず橋本のほうを振り返って声を上げると、橋本はにやーっと笑ってわざとらしく窓の外に目を向けた。そして不意に一点を指さした。
「あ、藤崎!」

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