日々の煩悩Mk-II

己の意志の弱さと戦いながら細々と小説書いてます、たぶん。

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レ・ヴァン・フランセ@彩の国さいたま芸術劇場

もう2週間ほど前になりますが、4月21日(土)にレ・ヴァン・フランセの来日公演を聴きに行ってきました。

以前にも来日公演の感想をブログに書いたことがありましたが、あれはもう6年半も前の話でしたか、そうですか。

メンバーは当時と変更ありません。

 エマニュエル・パユ(ベルリン・フィル首席フルート奏者)
 フランソワ・ルルー(オーボエ)
 ポール・メイエ(クラリネット)
 ラドヴァン・ヴラトコヴィチ(ホルン)
 ジルベール・オダン(パリ・オペラ座管弦楽団首席バッソン奏者)
 エリック・ル・サージュ(ピアノ)

ファゴット(バスーン)ではなくてフランス式のバッソン。「のだめカンタービレ」にバッソン奏者の青年が出てきたので、ご存じの方もいらっしゃるかもしれません。ファゴットのややとぼけたような音に比べるとしっかりめの音で、フォルテではサックスのように聞こえることもあります。

前回聴きに行ったのは東京オペラシティでしたが、今回は彩の国さいたま芸術劇場の音楽ホール。私の席は下手側の2階バルコニーでした。

開演前のステージには中央にピアノ、その前に5本の譜面台。立奏の高さにセッティングしてあります。

1曲目はサミュエル・バーバーの「夏の音楽」。これは木管五重奏の曲で、ピアノは入りません。5人の配置は下手側からフルート、オーボエ、バッソン、ホルン、クラリネット。

相変わらず精度の高いアンサンブルです。各自が旋律に回った時にテンポを揺らすのですが、他のメンバーがこれにしっかりと追随する。

バーバーが終わると椅子が入り、譜面台の高さが下げられました。どうやら全曲立奏というわけではないようです。

2曲目はルイーズ・ファランの六重奏曲。メンデルスゾーンやシューマンと同時代の女性作曲家で、自身はピアニスト、夫がフルート奏者兼楽譜出版者。

六重奏曲は初めて聴きましたが、初期ロマン派的な曲でピアノ・パートなどはどことなくウェーバーっぽい感じがしました。思いの外にいい曲。楽譜を探してみたい気もします。

休憩を挟んで3曲目はモーツァルトの「ピアノと管楽器の五重奏曲」。フルートがお休みです。

あれですね。モーツァルトの作品でフルートが入っていない曲の名曲率が高い気がして悔しいです。まあ、そもそもフルートの入っている曲が少ないという現実もあるのですが。中でもこの五重奏曲はモーツァルト本人の自信作ということもあって大変に素晴らしい。

4曲目は20世紀ハンガリーの作曲家ヴェレシュ・シャンドールの「オーボエ、クラリネット、バッソンのためのソナチネ」。この曲も立奏でした。どうやらピアノの入らない曲は立奏ということのようです。正直、この曲はそこまで印象に残っていません。不協和音とかがあってやや現代っぽいなあ、くらいしか。

そして5曲目がこの団体の来日公演恒例、プーランクの六重奏曲。楽譜も持っていていつか演奏してみたいと思っているのですが、これが実に難曲。

しかし、それをこのメンバーは軽やかに演奏してしまいます。あれ、この曲ってこんなに簡単な曲だったっけ? と錯覚してやれそうな気がしてくるほど。騙されちゃダメだ!

パユはややたっぷりめ、オダンとヴラトコヴィチは気持ち前めに進む感じで旋律を歌わせている印象でした。そしてスケールを駆け上がるppの憎らしさと言ったら。

演奏後、渡された花束をヴラトコヴィチがホルンのベルに差していたのが印象的でした。

尚、アンコールはルーセルの「ディヴェルティスマン(喜遊曲)」とテュイレの六重奏曲から「ガヴォット」だそうです。

この編成ではおそらく最高の演奏を聴かせてくれる団体でしょう。満足満足。

演奏会の後、オケのメンバーの飲み会に合流して美味しい日本酒を頂きました。こちらも満足。

カメラ始めました

……といってもゲームの話なんだけどな。

予約購入して積んでいた「フォトカノ」を開始。

タイトルからわかる通り写真がテーマのゲームで、主人公は父親のお下がりで貰ったデジタルカメラを武器にヒロインたちと仲良くなっていくという感じ。

初日に写真部とフォト部という2つの部から誘いを受けるのですが、写真部の部長・九堂博道(CV:緑川光)がヤバい。あのいい声で、

 ギリギリのエロスこそ芸術!
 ギリギリのエロスこそアート!


とか言っちゃうわけです。

……まあ、ひとまずはフォト部を選びましたけどね。

基本システムは「アマガミ」よりは「キミキス」に近い感じ。校内の移動場所を選んでヒロインとエンカウントする仕組みです。「キミキス」同様ランダム性があるので、目当てのヒロインとなかなか出会えなかったりします。

それに付随して、エンカウントできなかった時にセーブデータをリロードを多様することを考えると読み込みが遅いのは難点かな。ヒロインたちがよく動くせいか、イベントの度に読み込みに時間がかかります。

快適にプレイするにはデータインストール必須かもしれませんが、メモリー容量が700MB強必要なんですよね。足りない。

まあ、ゲーム中で撮った写真データを大量に保存しなければいけないみたいなのもあって、メモリースティックを4GBから一気に16GBまで拡張することにしました。ずいぶん安くなってますしね。ネットでポチって、発送通知が来たので今週中には届くでしょう。

バイオリズムマッチング会話システムは「キミキス」ほど当たり外れがなく、適切なタイミングで適切な話題を選べば確実にヒットしますが、一方で自由度は低いかな。あと、話題によるテンションの上下がバイオリズムグラフで変動しているので、慣れるまではちょっとだけ戸惑います。時間制限あるしね。

ゲーム内時間で1週間ほどプレイしたところですが、いい写真が撮れねえ……。序盤で指定できるポーズが少ないからかもしれないけど、なかなか高得点の写真が撮れませんね。

尚、1周目は中学からの友人・間咲ののか(CV:斎藤千和)を攻略予定。「アマガミ」でいう薫ポジってところかな。千和さんボイスの元気っ娘は実にいいものです。



俺の妹がこんなに可愛いわけがない(10)

ラブリーマイエンジェルあやせたんマジ天使。
御鏡さんマジぱねぇ……。

取りあえずこの二言でまとまってしまいそうな『俺妹』最新10巻。


桐乃と最近仲良すぎるんじゃないかとの嫌疑をかけられ、京介が受験勉強のための独り暮らしを命じられるのが発端。

京介、赤城、御鏡の男子トリオの会話がどいつもこいつも変態過ぎて面白かったです。

つうか、御鏡さんマジぱねぇ……。前巻の痛チャリも大概でしたが、出番が増えれば増えるほど予想をはるかに超越したド変態ぶりが明らかになってきます。

で、京介の引越祝いパーティを経て後半は一気にあやせメインの話へ。ここ最近、完全に暴走ネタキャラ的な扱いが続いてフラグなんかバッキバキに折れているように見えたあやせがようやくヒロインに返り咲きですよ。どうでもいいけど麻奈実さん、加奈子まで傘下に引き入れて、地味に、地味ぃに勢力拡大中ですな。

後半は第2巻の桐乃とあやせの騒動の裏返しのような展開。第2巻ではあやせが桐乃を理想視するが故に絶好騒ぎが起きましたが、今巻ではあやせを理想視するファンによるストーカー騒ぎが発生します。

「人の振り見て我が振り直せ」と言いますが、ストーカー少女の言動がかつての自分と同じであることに気づいたことで、あやせは自分の気持ちと向き合えるようになったみたいです。

で、ラストシーンのあの引きですよ。キター! ……と思う一方でこのタイミングでこれはイヤな予感しかしないのは何故なんだぜ?

まあ、あれだ。小説がどんな結末を迎えようと不足分はゲームで補えるから私は大丈夫です。

桐乃が京介の世話をあやせに任せた件については、どうなんだろうなあ。本当にあやせが京介のこと嫌ってると思ってたのかな。

薄々気づいてそうな気もします。その上で時間を与えてわだかまりを解くための配慮なのかも。

あるいは本当に嫌ってると思っていたとして、それが自分に起因していることは重々承知しているはずなので、そろそろ誤解を解きたい、ということなのかもしれませんね。

ゲーム以来、私の中で株が急上昇中の加奈子は今回も格好良かったなあ。桐乃のオタバレシーン来るかと思いましたが、それはなかった。でも、たぶん加奈子は気づいてるよね。京介は誤魔化した気でいるけど、加奈子はひとまず誤魔化されてやることにしたんじゃないかな。

で、一番影が薄くて不遇なのは麻奈実ではなくて沙織です。間違いない。日常シーンの便利キャラ的扱いで、本筋では基本何があっても蚊帳の外だもんなあ。



今年3度目

告知が遅かったため、このブログをご覧になった方はご来場くださってないかもしれませんが、演奏会、無事に終了しました。

……俺は死にたくなったけどな。

ふ、今まで練習で間違えたことのないソロで音間違えるとは思わなかったぜ。まっこと、舞台には魔物が棲んでいるものでごわす。

舞台上では顔色を変えないように努めたつもりでしたが、指揮者と編曲者には表情の変化がバレていたようです。私もまだまだだな。ただ、やらかしたソロの後は割としっかりやれて挽回できたのではないかと勝手に思ってます。

そのうちニコニコ動画やYouTubeに演奏がアップされると思うけど、ソロの所で「m9プギャー」とかコメントしないでくださいね。死にたくなるから。

今回の演奏会はスローテンポの曲が多く、アンサンブルの精度が要求されて精神的に疲れるプログラムでした。その分、やり甲斐があったのですがね。

これで今年は早くも3回のステージが終了したことになるわけですか。時間が経つのは早いなあ。

次は8月のフルートアンサンブルです。しばらく通常シフトの練習になるはず。

オータムリーフ管弦楽団も今月末から秋の定期演奏会に向けた練習が始動します。

今回来られなかった方もぜひお越しいただけると私が幸せになります。


さぁて、本番も終わったし「フォトカノ」本気でやるか!

御堂彰彦『カミオロシ弐 〜人形供養の儀〜』

「付喪堂骨董店」の御堂彰彦先生の新作第2巻。伏線残ってるし続きそうだなあと思ったらやっぱり続きました。

本シリーズはホラーと見せかけてミステリ……と見せかけてやっぱりホラーな作品です。八百万の神々を現世に呼び出す「神降ろし」という儀式が題材。

主人公・玖流緋澄(くりゅうひずみ)は子供の頃にこの神降ろしの儀式を行い、以来、「神を信じなくなった」高校生。成績優秀で容姿もいいため人気があるのですが、前述の神降ろしの一件のせいなのか、冷めた反応が多い。表紙や挿絵のデザインはなんというか、悪そうな感じに見えますね。

ただ、双子の弟スナオに対しては過保護なくらいで、男子生徒が「スナオと付き合ってる人がいるのか?」と聞いてきただけでスナオに恋愛感情を持っているのかと疑うほど。

一方のスナオは体が弱く(これが兄の過保護の原因)、大人しいのですが、人懐っこくて友だち付き合いも多く、兄よりよほど世慣れている感があります。

ヒロイン(?)的な位置にいるのが幼馴染みの識読美古都(しきよみみこと)。玖流家の隣にある識読神社の娘で、神降ろしの件があってから緋澄と関わるのを両親に禁じられている様子。……とはいえ、学校や両親の目の届かない所では遠慮なく絡んできます。神降ろしの儀式自体に何か関わっていそうですが、その辺りは現状不明。

表紙や挿絵のデザインでは黒髪ロングの怜悧な美少女。瞳が特徴的で、黒い大きな虹彩の中に猫のような縦長の瞳孔が走っています。何かありそうですね。

第1巻の事件の影響で玖流兄弟が美古都のクラスに編入し、そこへ元クラスメイトの皐月陽子と雛形春香が壊れた人形の供養について相談を持ちかけるところから話は始まります。

曰く、壊れた人形を供養せずに捨てると持ち主の元に帰ってくる、と。ありがちな噂話です。人形ってホラーの定番ですよね。

緋澄が素っ気なく「燃えるゴミに出せ」と切り捨てる一方、神社の娘である美古都は人形供養を取り扱う玉響神社を紹介、陽子たちは早速行ってみると返事をします。

ところが、翌日から陽子の様子が急変、異様に人形に怯えるようになり、とうとうノイローゼになって転落死してしまいます。

呪いなどではなく事故と考えていた緋澄ですが、ある事情で玉響神社の巫女・一香が家に転がり込んだことから更なる事件に巻き込まれていき……。

やけに緋澄に懐いていく一香に嫉妬全開の美古都はなかなかに面白いのですが、緋澄にとっても一香が他人ではなくなったことから悲しい結末を迎えることになります。

第1巻で美古都が緋澄に突きつける問答があります。

「質問。もしも大切な人と他人のどちらかしか助けられない状況に遭ったとしたら、あなたはどちらを取る?」

「大切な人のほうだ」

「質問。もしも大切な人と他人十人のどちらかしか助けられない状況に遭ったとしたら、あなたはどちらを取る?」
「大切な人のほうだ」

「質問。もしも大切な人と他人一万人のどちらかしか助けられない状況に遭ったとしたら、あなたはどちらを取る?」
「大切な人のほうだ」

「最後の質問」

「もしも大切な人と大切な人のどちらかしか助けられない状況に遭ったとしたら、あなたはどちらを取る?」

「より大切な人のほうだ」

清々しいくらいに選べてしまう主人公。これが本作のラストでもキーになってきます。

第1巻では大切な人と他人数名の天秤で迷うことなく大切な人を選びました。本作では大切な人と大切な人を天秤にかけて、束の間の逡巡の後により大切な人を選びました。そして再びの美古都の問い。

「もしも同じくらい大切な人のどちらかしか助けられない状況に遭ったとしたら、あなたはどちらを取る?」

これはイヤな伏線です。我々読者にはその天秤に乗るのが誰と誰なのか、容易に想像できます。そしてどちらかを選ばなければいけない時が必ず来ると。


「……大切な人を忘れてしまったり、恨まずにはいられないことは哀しいことです」

「……生きたいです」

一香ちゃん、ええ子やったなあ。



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プロフィール

林原悠

Author:林原悠
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